為替相場のポジションの傾き
CFTC投機筋のポジション

2020年1月20日09:35


為替相場は、基本需要と供給で決定します。景気や金利、国際収支といった、経済の基礎的な要因(ファンダメンタルズ)によって、為替相場(為替レート)の動向が変わっていくというファンダメンタルズ分析は重要な要因です。ただ、ファンダメンタルズ要因によってのみ為替相場が決定するものではありません。投機筋のポジションが為替相場の決定要因としてどのように影響を与えているかを分析する判断基準として、CFTCでのポジション報告は注目している市場参加者も多いようです。相場のセンチメントを反映しているので興味深い動きをしています。
通貨先物はシカゴ・マーカンタイル取引所(CMEグループ)のIMMに上場していることから、IMMポジションとして報告しているところもあります。
※ユーロ/日本円先物、ロングボンド先物(米国国債30年)も追加しました。
ユーロ/日本円は今週更新がありませんでしたので、1月7日付のままです。

米国の先物市場に上場している通貨ペア

上場している通貨ペア

シカゴ・マーカンタイル取引所

通貨 クオート 価格 限月 オプション CFTC
報告
ユーロ ユーロ/米ドル 1ユーロ=x.xxxxx米ドル 毎月
日本円 日本円/米ドル 1日本円=0.00xxxx米ドル 毎月
オーストラリア豪ドル 豪ドル/米ドル 1豪ドル=x.xxxx米ドル 毎月
英ポンド 英ポンド/米ドル 1英ポンド=0.00xxxx米ドル 毎月
カナダ・ドル カナダ・ドル/米ドル 1加ドル=0.xxxxx米ドル 毎月
スイス・フラン スイス・フラン/米ドル 1フラン=0.xxxx米ドル 3ケ月
ニュージーランドNZドル NZドル/米ドル 1NZドル=x.xxxx米ドル 3ケ月
エマージング国通貨 クオート 価格 限月 オプション CFTC
報告
メキシコペソ ペソ/米ドル 1ペソ=0.0xxxxx米ドル 毎月
ブラジル・レアル レアル/米ドル 1レアル=0.0xxxx米ドル 毎月
ロシア・ルーブル ルーブル/米ドル 1ルーブル=0.0xxxxx米ドル 毎月
南アフリカ・ランド ランド/米ドル 1ランド=0.0xxxxx米ドル 毎月
インド・ルピー ルピー/米ドル 1ルピー=xxx.x米ドル 毎月 なし なし
オフショア中国元 中国元/米ドル 1中国元=x.xxxx米ドル 毎月 なし なし
韓国ウォン 韓国ウォン/米ドル 1ウォン=0.000xxxx米ドル 毎月 なし
ポーランド・ズロチ ズロチ/ユーロ 1ズロチ=0.xxxxx米ドル 3ケ月 なし
チェコ・コルナ コルナ/ユーロ 1コルナ=0.0xxxxx米ドル 3ケ月 なし
クロス通貨 クオート 価格 限月 オプション CFTC
報告
ユーロ/英ポンド ユーロ/英ポンド 1ユーロ=x.xxxxx英ポンド 毎月
ユーロ/日本円 ユーロ/日本円 1ユーロ=xxx.xx日本円 3ケ月
ユーロ/スイス・フラン ユーロ/スイスフラン 1ユーロ=x.xxxxフラン 3ケ月 なし
ユーロ/カナダ・ドル ユーロ/加ドル 1ユーロ=x.xxxx加ドル 3ケ月 なし なし
ユーロ/オーストラリア・ドル ユーロ/豪ドル 1ユーロ=x.xxxx豪ドル 3ケ月 なし なし
英ポンド/日本円 英ポンド/日本円 1ポンド=xxx.xx日本円 3ケ月 なし なし
豪ドル/カナダ・ドル 豪ドル/加ドル 1豪ドル=x.xxxx加ドル 3ケ月 なし なし
カナダ・ドル/日本円 加ドル/日本円 1加ドル=xx.xx加ドル 3ケ月 なし なし
スイス・フラン/日本円 スイス・フラン/日本円 1フラン=xx.xxx日本円 3ケ月 なし なし
ユーロ/ノルウェー・クローネ ユーロ/クローネ 1ユーロ=x.xxxxクローネ 3ケ月 なし なし
ユーロ/スウェーデン・クローネ ユーロ/クローネ 1ユーロ=xx.xxxxクローネ 3ケ月 なし なし
英ポンド/スイス・フラン 英ポンド/スイス・フラン 1英ポンド=x.xxxxフラン 3ケ月 なし なし

米商品先物取引委員会(CFTC)とは

CFTCとは?

米商品先物取引委員会(CFTC)は、アメリカ合衆国の商品先物取引委員会法に基づき、1974年に設立された米大統領直轄の政府機関です。本部はワシントンD.C.にあります。米国内の先物取引の認可権を有しており、商品取引所の上場商品や金利、デリバティブ全般を監督し、また市場参加者の保護を目的に、詐欺や市場操作などの不正行為の追求や、市場(マーケット)の取引監視の権限を持っています。
現在、米国に拠点を置く先物取引業者(FCM)は、本機関への登録が義務付けられており、定期的に全ての資産および顧客取引口座資金などを報告する義務があります。
CFTCでは、こうして取得したポジションを上場先物毎に建玉明細(Commitments of Traders)を毎週、集計・発表しています。

CFTCポジション報告のアドレス
https:///www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalViewable/index.htm

CFTCポジション報告のヒストリカル・データ取得のアドレス
https://www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalCompressed/index.htm


※政府機関ですので、2018年12月24日(12月18日引けデータ分)以降、米国政府機関の閉鎖に伴い、CFTCのCOT(Commitment of Traders)の発表が中止されていました。2019年2月より順次、発表が再開され、3月8日発表分から通常通りのスケジュールに戻りました。

CFTCポジションの報告

米商品先物取引委員会(CFTC)は上場先物全てについて建玉明細(Commitments of Traders)を集計、発表しています。現地時間で毎週火曜日の取引終了後に報告されたポジションを、週末金曜日の取引終了後に発表します。先物のデータ、オプションのデータ、先物およびオプション合計のデータを公表しています。買い・売り・スプレッドの建玉残を投資家種別に公表しています。金融商品(為替、金利、株・VIX・商品インデックス)については、投資家種別ごとに公表しています(TFFレポート:Traders in Financial Futures)。
投資家種別は、仲介業者(ディーラー・銀行)、機関投資家(年金・保険・投信:アセット・マネージャーAM)、レバレッジ・マネー(LM)、その他、未報告の5分類です。
旧フォーマット(COTレポート)も継続して公表しています。旧フォーマットでの投資家種別は、大口投機(非商業部門:Non-Commercial)、実需(商業:Commercial)、小口商業(Nonreportable)の3分類で、買い・売り・スプレッドの総建玉数を公表しています。
以前、市場で注目されていたのは旧フォーマットの大口投機の買い・売りの差のネットの数字でした。最近では、新フォーマットのレバレッジ・マネーの買い・売りの差のネットの数字が市場動向と相関が高いようです。
米国の先物取引所に上場している商品・金利・為替を取引する場合は、ポジションの状況・傾きについて参考になるデータです。

参考:オープン・インタレストとの関係

トレーダーのポジションの傾き(CFTCポジション)とオープン・インタレスト(未決済総建玉:買い建て玉+売り建て玉:ロング・ポジション+ショート・ポジション)の間には密接な関係があります。
上昇相場では、新規の買い建てポジションの積み上げで上昇したのか、ショートカバー(売り建て玉の買い戻し)で上昇したのか判断できる材料になります。オープン・インタレストが急上昇しているときは、相場の過熱感が見てとれます。オープン・インタレストが上昇相場のなかで、減少に転ずると、上昇相場が終了したのかを判断するヒントになります。
下落相場では、新規の売り建てポジションが増加して下落したのか。買い建て玉の売却で下落したのか、判断できる材料になります。オープン・インタレストは毎日公表されていますので、日々の取引にはオープン・インタレストは非常に参考になります。CFTC投機ポジションのデータ発表は週1回なので、その都度、オープン・インタレストとの関係を確認しましょう。

参考:上場先物の限月交代

最終取引日は当該月第3水曜日の2営業日前(通常は月曜日)午前9時16分(米中部時間)です。ユーロ/米ドルなど取引の多い通貨ペアの限月は毎月上場しています。取引量の少ない通貨ペアは、3月、6月、9月、12月が限月となっています。取引量の多い通貨ペアでも3月、6月、9月、12月の限月に限月交代取引は集中します。

ユーロ/米ドル

ユーロ/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、ユーロ/米ドルの為替レートの推移に先行するように見えます。
レバレッジ・マネーのポジションとユーロ/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.9程度の相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へユーロ/米ドルの為替相場は動いていたようです。
レバレッジ・マネーのユーロ・ショートは積みあがったままですが、2015~2016年のユーロ安時ほど積みあがってはいません。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/17 542,923 338,095 157,942 180,153 44,265 148,057 -103,792 1.1216
2019/12/24 540,395 330,683 152,924 177,759 42,584 155,491 -112,907 1.1150
2019/12/31 557,585 338,307 139,559 198,748 44,827 172,022 -127,195 1.1282
2020/1/7 555,940 341,010 139,549 201,461 42,151 159,703 -117,552 1.1193
2020/1/14 571,239 341,560 148,751 192,809 41,577 150,952 -109,375 1.1171
先週比15,299 550 9,202 -8,652 -574 -8,751 8,177 -0.0022

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ユーロ/米ドル)

ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジションと為替レート(ユーロ/米ドル)

CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション(ユーロ/米ドル)

ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション(長期間)

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ユーロ/米ドル)

参考:ユーロ/米ドルの為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(ユーロ/米ドル)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.894 0.266
4.5年間 0.759 0.583

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米ドル/日本円

米ドル/日本円とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、米ドル/日本円の為替レートの推移には先行していないように見えます。 レバレッジ・マネーと米ドル/日本円のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.4~0.7程度の相関係数となっています。アセット・マネージャーとの相関は、0.4~0.7の相関係数となっています。 レバレッジ・マネー、アセットマネージャーとも日本円ショート(円安方向)を増加させています。
米ドル/日本円の場合は、レバレッジ・マネーよりもアセット・マネージャーのネット・ポジションの動きが相場に先行しているように見えます。


※注:日本円先物は、日本円/米ドルで取引されているので、通常の為替レートで表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/12/17 178,529 45,029 59,917 14,888 32,394 45,727 13,333 108.867
2019/12/24 173,142 43,382 56,522 13,140 30,622 39,834 9,212 108.838
2019/12/31 174,966 43,204 47,687 4,483 32,687 43,688 11,001 108.155
2020/1/7 162,094 41,065 38,986 -2,079 35,369 43,313 7,944 108.131
2020/1/14 183,863 36,344 54,786 18,442 37,940 53,619 15,679 108.436
先週比21,769 -4,721 15,800 20,521 2,571 10,306 7,735 0.305

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米ドル/日本円)

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米ドル/日本円)

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米ドル/日本円)

参考:米ドル/日本円の為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米ドル/日本円)

参考:米ドル/日本円の為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット2016年~)

CFTC非商業部門ポジション(米ドル/日本円)

値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.717 0.537
4.5年間 0.641 0.579

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


豪ドル/米ドル

豪ドル/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、豪ドル/米ドルの為替レートの推移に一致するように見えます。
レバレッジ・マネーのポジション、アセット・マネジャーのポジションと豪ドル/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.1~0.8程度の相関係数となっています。レバレッジ・マネーのポジションとの相関は0.1~0.3台でほとんど相関がありません。ここ数年間で、アセット・マネージャーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ豪ドル/米ドルの為替相場は動いていたようです。アセット・マネージャーのショートカバーが一気に進んでいます。
レバレッジ・マネーの豪ドルのショートカバーが進んでいます。アセットマネージャーのショートカバーはいったん落ち着いたようです。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/17 153,504 16,692 60,773 -44,081 29,625 41,208 -11,583 0.6864
2019/12/24 155,810 21,259 54,241 -32,982 32,625 51,604 -18,979 0.6938
2019/12/31 164,305 25,534 37,273 -11,739 36,001 69,975 -33,974 0.7038
2020/1/7 164,305 26,601 32,861 -6,260 42,542 65,479 -22,937 0.6880
2020/1/14 144,568 23,420 38,364 -14,944 39,012 42,412 -3,400 0.6914
先週比-13,171 -3,181 5,503 -8,684 -3,530 -23,067 19,537 0.0034

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


豪ドル/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(豪ドル/米ドル)

豪ドル/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(豪ドル/米ドル)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.561 0.686
4.5年間 0.708 0.587

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


英ポンド/米ドル

英ポンド/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、英ポンド/米ドルの為替レートの推移に相関が高いように見えます。 レバレッジ・マネーのポジションと英ポンド/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.4~0.9程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと英ポンド/米ドルのレートとの間は0.0~0.8程度の相関係数となっていて、相関はほとんどないようです。最近は、アセット・マネジャー、レバレッジ・マネーともショートカバーが進んでいます。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その方向へ英ポンド/米ドルの為替相場は動いていたようです。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/17 201,586 73,846 68,259 5,587 49,753 46,625 3,128 1.3158
2019/12/24 206,283 71,171 64,689 6,482 60,316 47,733 12,583 1.3003
2019/12/31 206,784 72,251 60,908 11,343 60,934 43,156 17,778 1.3292
2020/1/7 197,490 76,523 63,953 12,570 57,997 40,353 17,644 1.3146
2020/1/14 196,536 73,279 64,769 8,510 58,730 37,522 21,208 1.3051
先週比-954 -3,244 816 -4,060 733 -2,831 3,564 -0.0095

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


英ポンド/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(英ポンド/米ドル)

英ポンド/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(英ポンド/米ドル)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.883 0.603
4.5年間 0.466 -0.01

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


ユーロ/日本円

ユーロ/日本円とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、ユーロ/日本円の為替レートの推移に相関はあまり高くないようです。 むしろアセットマネージャーのポジションと相関が高いようです。レバレッジ・マネーのポジションとの相関は、-0.6程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションとユーロ/日本円のレートとの間は0.8程度の相関係数となっています。
昨年まではCFTCのポジション報告が定期的に出ていなかったのですが、最近安定的に公表されるようになったので追加することにしました。
※12月24日分のユーロ/日本円は更新されていませんでした。12月31日分は更新されていましたのでアップデートしました。
※※ユーロ/日本円については今週更新されませんでしたので、データは1月7日付のままです。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/3 23,734 7,280 10,602 -3,322 448 3,991 -3,543 120.35
2019/12/10 27,942 7,102 11,133 -4,031 0 3,873 -3,873 120.68
2019/12/17 28,753 7,044 11,145 -4,101 0 5,237 -5,237 122.11
2019/12/31 22,832 5,844 12,948 -7,104 2,293 0 2,293 122.03
2020/1/7 23,229 5,848 12,922 -7,074 2,874 0 2,874 121.03
先週比397 4 -26 30 581 0 2,874 -1.00

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


ユーロ/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ユーロ/日本円)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.621 0.881

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国国債2年

米国国債2年とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債2年の金利よりの推移に先行するように見えます。 レバレッジ・マネーは、2019年になってからも金利上昇にかけてさらにショートを増やしていましたが、若干減少しましたが、最近1ヵ月でさらに金利上昇にかけているようです。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ?)ロングを増やしていたのを、若干縮小させています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.8程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.7~-0.9程度の逆相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ米国国債2年の金利は動いていたようです。
2019年3月22日近辺での金利急低下で、レバレッジ・マネーのショートカバーといううわさが流れていましたが、CFTCデータを見る限り、ショートカバーはしていないようです。むしろ、アセット・マネジャーのショートカバー及びロングの積み増しが見てとれます。レバレッジ・マネーはショートをさらに積み増していました。 9月に入ってから、アセット・マネジャーは買い建てポジションを縮小しているようです。逆にレバレッジ・マネーは売り建てを減らしています。


※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネット・ポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/12/17 3,611,273 1,719,742 853,251 -866,491 927,404 1,907,132 979,728 1.63
2019/12/24 3,639,148 1,730,236 871,853 -858,383 944,698 1,895,190 950,492 1.64
2019/12/31 3,580,082 1,735,333 882,533 -852,800 909,646 1,835,351 925,705 1.57
2020/1/7 3,537,903 1,724,199 828,023 -896,176 853,143 1,863,594 1,010,451 1.54
2020/1/14 3,595,591 3,595,591 865,696 -2,729,895 908,199 1,863,191 954,992 1.57
先週比57,688 57,688 37,673 -20,015 55,056 -403 -55,459 0.03

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国国債2年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国国債2年)


参考:米国債2年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米国債2年)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.441 0.373
4.5年間 0.507 -0.592

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国国債10年

米国国債10年とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債2年の金利よりの推移より遅く反応するように見えます。レバレッジ・マネーは、金利上昇にかけてさらにショートを増やしていましたが、最近は横這いです。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ:コンベキシティー・ヘッジかも?)ロングを増やしていたのを、若干縮小しています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債10年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.8程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債10年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.8程度の逆相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ米国国債10年の金利は動いていたようです。10年国債については、旧フォーマットの非商業部門のポジションが先行性あるように見えます。
2019年3月22日近辺の金利急低下で、ヘッジ・ファンド(レバレッジ・マネーに分類)のショートカバーといううわさが流れていましたが、CFTCデータを見る限り、ショートカバーはしていないようです。レバレッジ・マネーは若干ショートカバーはしていますが、ロングが増加していました。アセット・マネジャーはロング・リキデーション(利食った)したようです。また、ショートカバーもしたようです。春以降、アセット・マネージャーは金利低下に向けたポジションを再度増やし始めたようです。レバレッジ・マネーは金利上昇を見越したポジションはそのままのようです。8月中旬以降アセットマネージャーは金利低下を目指したポジションを急速に減らしています。
参考までに、ウルトラ10年国債のグラフも添付します。CFTCから発表されている2017年のデータがおかしいので、2018年1月からで作成しています。


※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/12/17 3,637,763 1,675,396 819,758 -855,638 363,246 1,200,891 837,645 1.86
2019/12/24 3,653,749 1,591,582 849,587 -741,995 409,878 1,140,076 730,198 1.9
2019/12/31 3,624,029 1,625,405 819,379 -806,026 392,411 1,049,742 657,331 1.92
2020/1/7 3,753,965 1,684,086 829,155 -854,931 479,653 1,169,911 690,258 1.82
2020/1/14 3,687,989 1,717,740 865,696 -852,044 908,199 1,863,191 954,992 1.57
先週比-65,976 -6,459 37,673 44,132 55,056 -403 -55,459 0.03

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国国債10年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国国債10年)

参考:米国債ウルトラ10年:米国債10年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション(米国債ウルトラ10年)

参考:米国債10年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米国債10年)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.325 -0.019
4.5年間 0.368 -0.524

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国国債30年ロングボンド

米国国債30年とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債30年の金利と負の相関となっています。レバレッジ・マネーは、金利低下する局面でヘッジなのかショートを増やしています。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ:コンベキシティー・ヘッジかも?)ロングを増やしていたのを、若干縮小しています。金利の動きにある程度相関していますが、相関度は低いです。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債30年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.5~-0.8程度の逆相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債30年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.3~0.4程度の相関係数となっています。


※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/12/17 1,024,756 507,679 285,008 -222,671 60,903 262,152 201,249 2.31
2019/12/24 1,037,009 517,484 295,421 -222,063 60,316 252,272 191,956 2.34
2019/12/31 1,005,197 514,332 289,733 -224,599 48,470 249,588 201,118 2.39
2020/1/7 1,010,901 507,470 295,483 -211,987 53,733 256,304 202,571 2.29
2020/1/14 1,037,517 516,607 295,325 -221,282 71,903 228,679 156,776 2.27
先週比26,616 9,137 -158 -9,295 18,170 -27,625 -45,795 -0.02

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国国債30年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャー、ディーラーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国国債30年)


参考:米国債30年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米国債30年)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.807 0.390
4.5年間 -0.583 0.355

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国株式(S&P500)

米国株式(S&P500)とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、逆張りの傾向が出ています。一方アセット・マネジャーのポジションは明らかに保有ポートフォリオのヘッジに使っていると推測されます。相場が上がれば上がるほど、ショートが増えてきて、下落するとショートカバーで売り越しが減少しています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国株式(S&P500)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.2~0.8程度の相関係数となっています。あまり、相関は無いようです。アセット・マネジャーのポジションと米国株式(S&P500)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.2~0.3程度の逆相関係数となっています。
株価上昇局面では、アセット・マネージャーはショートを積み増しています。
アセット・マネジャーのショート・ポジションが20万枚に達すると、株式市場は過熱感からか大きく反転する傾向がありました。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/17 675,130 282,392 105,570 176,822 59,826 95,300 -35,474 3191.9
2019/12/24 556,980 309,501 98,198 211,303 51,703 93,638 -41,935 3225.7
2019/12/31 566,928 304,126 101,535 202,591 55,482 95,886 -40,404 3231.1
2020/1/7 567,613 304,136 100,790 203,346 57,404 98,263 -40,859 3235.3
2020/1/14 568,311 313,471 97,650 215,821 51,551 97,232 -45,681 3287.9
先週比698 9,335 -3,140 12,475 -5,853 -1,031 -4,822 52.6

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国株式(S&P500指数)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国株式:S&P500)

米国株式(S&P500ミニ指数)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国株式:S&P500)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.807 -0.585
4.5年間 0.616 -0.656

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


日本株式(シカゴNikkei円建て)

日本株式(シカゴNikkei円建て)とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減と値動きには、それほど相関はありません。
レバレッジ・マネーのポジションと日本株式(シカゴNikkei円建て)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.3~-0.4程度の相関係数となっています。若干逆相関となっています。アセット・マネジャーのポジションと日本株式(シカゴNikkei円建て)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.1~0.4程度の相関係数となっています。
アセット・マネージャーのネット・ポジションが若干先行しているのかもしれません。レバレッジ・マネーはロングを増加させています。アセット・マネージャーもロングになってきています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/17 57,867 21,639 4,983 16,656 19,338 6,221 13,117 24000.0
2019/12/24 59,413 20,438 4,566 15,872 20,101 6,334 13,767 23755.0
2019/12/31 60,519 19,566 4,379 15,187 21,100 6,889 14,211 23425.0
2020/1/7 58,196 18,201 4,150 14,051 20,740 9,373 11,367 23350.0
2020/1/14 58,729 20,643 4,447 16,196 21,011 8,539 12,472 23980.0
先週比533 -1,468 297 2,145 271 -834 1,105 630.0

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


日経225円建て(シカゴCME)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(日本株式:シカゴNikkei円建て)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.420 0.311
4.5年間 -0.240 -0.031

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


ビットコイン(シカゴCME)

ビットコイン(シカゴCME)とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減と値動きには、大きな相関があります。
シカゴでビットコインの先物が上場したとほぼ同時にレバレッジ・マネーのショート・ポジションが拡大していき、ビットコインの価格も下げていきました。19年3月にCBOEで上場廃止が発表され、上場廃止に向けショートカバーが進み同時にビットコインの価格も上昇しました。CBOEでの最終取引日の前日に「リブラ」の発表がありました。3000ドル台から8000ドル台までの上げとそこから先のあげは中身が違います。
先物でショートすることは、ある意味現物を保有している投資家がヘッジしているだけのことです。マイニングで現物を取得した投資家は先物でヘッジするという手段は商品先物でもよく見られることです。レバレッジ・マネーのショートが多くなればビットコイン価格も下げ始めるでしょう。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/12/17 3,840 38 444 -406 1,578 2,446 -868 6580.0
2019/12/24 3,541 133 283 -150 1,179 2,256 -1,077 7235.0
2019/12/31 3,186 159 437 -278 1,037 1,840 -803 7210.0
2020/1/7 5,400 338 331 7 2,517 3,661 -1,144 8280.0
2020/1/14 5,405 272 300 -28 2,688 3,339 -651 8750.0
先週比5 -1,468 -31 -35 171 -322 493 470.0

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


ビットコイン(シカゴCME)、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ビットコイン:シカゴCME)


値動きとポジションの相関(~2019/12/10)
期間 対レバレッジ・マネー(CME) 対レバレッジ・マネー(CME+CBOE)
2年間 -0.237 0.295

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。

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