為替相場のポジションの傾き
CFTC投機筋のポジション
2020年5月7日9:15
2020年4月28日時点
為替相場は、基本需要と供給で決定します。景気や金利、国際収支といった、経済の基礎的な要因(ファンダメンタルズ)によって、為替相場(為替レート)の動向が変わっていくというファンダメンタルズ分析は重要な要因です。ただ、ファンダメンタルズ要因によってのみ為替相場が決定するものではありません。投機筋のポジションが為替相場の決定要因としてどのように影響を与えているかを分析する判断基準として、CFTCでのポジション報告は注目している市場参加者も多いようです。相場のセンチメントを反映しているので興味深い動きをしています。
通貨先物はシカゴ・マーカンタイル取引所(CMEグループ)のIMMに上場していることから、IMMポジションとして報告している通貨ペアもあります。
米国の先物市場に上場している通貨ペア
上場している通貨ペア
シカゴ・マーカンタイル取引所
通貨 | クオート | 価格 | 限月 | オプション | CFTC 報告 |
---|---|---|---|---|---|
ユーロ | ユーロ/米ドル | 1ユーロ=x.xxxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
日本円 | 日本円/米ドル | 1日本円=0.00xxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
オーストラリア豪ドル | 豪ドル/米ドル | 1豪ドル=x.xxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
英ポンド | 英ポンド/米ドル | 1英ポンド=0.00xxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
カナダ・ドル | カナダ・ドル/米ドル | 1加ドル=0.xxxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
スイス・フラン | スイス・フラン/米ドル | 1フラン=0.xxxx米ドル | 3ケ月 | 有 | 有 |
ニュージーランドNZドル | NZドル/米ドル | 1NZドル=x.xxxx米ドル | 3ケ月 | 有 | 有 |
エマージング国通貨 | クオート | 価格 | 限月 | オプション | CFTC 報告 |
メキシコペソ | ペソ/米ドル | 1ペソ=0.0xxxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
ブラジル・レアル | レアル/米ドル | 1レアル=0.0xxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
ロシア・ルーブル | ルーブル/米ドル | 1ルーブル=0.0xxxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
南アフリカ・ランド | ランド/米ドル | 1ランド=0.0xxxxx米ドル | 毎月 | 有 | 有 |
インド・ルピー | ルピー/米ドル | 1ルピー=xxx.x米ドル | 毎月 | なし | なし |
オフショア中国元 | 中国元/米ドル | 1中国元=x.xxxx米ドル | 毎月 | なし | なし |
韓国ウォン | 韓国ウォン/米ドル | 1ウォン=0.000xxxx米ドル | 毎月 | 有 | なし |
ポーランド・ズロチ | ズロチ/ユーロ | 1ズロチ=0.xxxxx米ドル | 3ケ月 | 有 | なし |
チェコ・コルナ | コルナ/ユーロ | 1コルナ=0.0xxxxx米ドル | 3ケ月 | 有 | なし |
クロス通貨 | クオート | 価格 | 限月 | オプション | CFTC 報告 |
ユーロ/英ポンド | ユーロ/英ポンド | 1ユーロ=x.xxxxx英ポンド | 毎月 | 有 | 有 |
ユーロ/日本円 | ユーロ/日本円 | 1ユーロ=xxx.xx日本円 | 3ケ月 | 有 | 有 |
ユーロ/スイス・フラン | ユーロ/スイスフラン | 1ユーロ=x.xxxxフラン | 3ケ月 | 有 | なし |
ユーロ/カナダ・ドル | ユーロ/加ドル | 1ユーロ=x.xxxx加ドル | 3ケ月 | なし | なし |
ユーロ/オーストラリア・ドル | ユーロ/豪ドル | 1ユーロ=x.xxxx豪ドル | 3ケ月 | なし | なし |
英ポンド/日本円 | 英ポンド/日本円 | 1ポンド=xxx.xx日本円 | 3ケ月 | なし | なし |
豪ドル/カナダ・ドル | 豪ドル/加ドル | 1豪ドル=x.xxxx加ドル | 3ケ月 | なし | なし |
カナダ・ドル/日本円 | 加ドル/日本円 | 1加ドル=xx.xx加ドル | 3ケ月 | なし | なし |
スイス・フラン/日本円 | スイス・フラン/日本円 | 1フラン=xx.xxx日本円 | 3ケ月 | なし | なし |
ユーロ/ノルウェー・クローネ | ユーロ/クローネ | 1ユーロ=x.xxxxクローネ | 3ケ月 | なし | なし |
ユーロ/スウェーデン・クローネ | ユーロ/クローネ | 1ユーロ=xx.xxxxクローネ | 3ケ月 | なし | なし |
英ポンド/スイス・フラン | 英ポンド/スイス・フラン | 1英ポンド=x.xxxxフラン | 3ケ月 | なし | なし |
米商品先物取引委員会(CFTC)とは
CFTCとは?
米商品先物取引委員会(CFTC)は、アメリカ合衆国の商品先物取引委員会法に基づき、1974年に設立された米大統領直轄の政府機関です。本部はワシントンD.C.にあります。米国内の先物取引の認可権を有しており、商品取引所の上場商品や金利、デリバティブ全般を監督し、また市場参加者の保護を目的に、詐欺や市場操作などの不正行為の追求や、市場(マーケット)の取引監視の権限を持っています。
現在、米国に拠点を置く先物取引業者(FCM)は、本機関への登録が義務付けられており、定期的に全ての資産および顧客取引口座資金などを報告する義務があります。
CFTCでは、こうして取得したポジションを上場先物毎に建玉明細(Commitments of Traders)を毎週、集計・発表しています。
CFTCポジション報告のアドレス
https:///www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalViewable/index.htm
CFTCポジション報告のヒストリカル・データ取得のアドレス
https://www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalCompressed/index.htm
※政府機関ですので、2018年12月24日(12月18日引けデータ分)以降、米国政府機関の閉鎖に伴い、CFTCのCOT(Commitment of Traders)の発表が中止されていました。2019年2月より順次、発表が再開され、3月8日発表分から通常通りのスケジュールに戻りました。
CFTCポジションの報告
米商品先物取引委員会(CFTC)は上場先物全てについて建玉明細(Commitments of Traders)を集計、発表しています。現地時間で毎週火曜日の取引終了後に報告されたポジションを、週末金曜日の取引終了後に発表します。先物のデータ、オプションのデータ、先物およびオプション合計のデータを公表しています。買い・売り・スプレッドの建玉残を投資家種別に公表しています。金融商品(為替、金利、株・VIX・商品インデックス)については、投資家種別ごとに公表しています(TFFレポート:Traders in Financial Futures)。
投資家種別は、仲介業者(ディーラー・銀行)、機関投資家(年金・保険・投信:アセット・マネージャーAM)、レバレッジ・マネー(LM)、その他、未報告の5分類です。
旧フォーマット(COTレポート)も継続して公表しています。旧フォーマットでの投資家種別は、大口投機(非商業部門:Non-Commercial)、実需(商業:Commercial)、小口商業(Nonreportable)の3分類で、買い・売り・スプレッドの総建玉数を公表しています。
以前、市場で注目されていたのは旧フォーマットの大口投機の買い・売りの差のネットの数字でした。最近では、新フォーマットのレバレッジ・マネーの買い・売りの差のネットの数字が市場動向と相関が高いようです。
米国の先物取引所に上場している商品・金利・為替を取引する場合は、ポジションの状況・傾きについて参考になるデータです。
参考:オープン・インタレストとの関係
トレーダーのポジションの傾き(CFTCポジション)とオープン・インタレスト(未決済総建玉:買い建て玉+売り建て玉:ロング・ポジション+ショート・ポジション)の間には密接な関係があります。
上昇相場では、新規の買い建てポジションの積み上げで上昇したのか、ショートカバー(売り建て玉の買い戻し)で上昇したのか判断できる材料になります。オープン・インタレストが急上昇しているときは、相場の過熱感が見てとれます。オープン・インタレストが上昇相場のなかで、減少に転ずると、上昇相場が終了したのかを判断するヒントになります。
下落相場では、新規の売り建てポジションが増加して下落したのか。買い建て玉の売却で下落したのか、判断できる材料になります。オープン・インタレストは毎日公表されていますので、日々の取引にはオープン・インタレストは非常に参考になります。CFTC投機ポジションのデータ発表は週1回なので、その都度、オープン・インタレストとの関係を確認しましょう。
参考:上場先物の限月交代
最終取引日は当該月第3水曜日の2営業日前(通常は月曜日)午前9時16分(米中部時間)です。ユーロ/米ドルなど取引の多い通貨ペアの限月は毎月上場しています。取引量の少ない通貨ペアは、3月、6月、9月、12月が限月となっています。取引量の多い通貨ペアでも3月、6月、9月、12月の限月に限月交代取引は集中します。
ユーロ/米ドル
ユーロ/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、ユーロ/米ドルの為替レートの推移に先行するように見えます。
レバレッジ・マネーのポジションとユーロ/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.9程度の相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へユーロ/米ドルの為替相場は動いていたようです。
レバレッジ・マネーのユーロ・ショートは積みあがっていました。2015~2016年のユーロ安時近くまで積みあがっていましたが、この数週間で大幅に縮小しています。
レバレッジ・マネーのショートは減少しています。アセット・マネージャーのポジションはロング、ショートとも減少しています。アセットマネージャーはネットでユーロ高方向にポジションをとっていましたがこの動きはいったん止まっています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 551,752 | 339,477 | 84,875 | 254,602 | 43,712 | 79,721 | -36,009 | 1.1050 |
2020/4/7 | 554,697 | 335,104 | 88,094 | 247,010 | 48,500 | 76,019 | -27,519 | 1.0928 |
2020/4/14 | 543,361 | 328,993 | 86,037 | 242,956 | 51,052 | 72,530 | -21,478 | 1.1000 |
2020/4/21 | 546,661 | 329,495 | 87,086 | 242,409 | 53,217 | 72,546 | -19,329 | 1.0867 |
2020/4/28 | 545,082 | 321,211 | 91,655 | 229,556 | 55,128 | 74,633 | -19,505 | 1.0847 |
先週比 | -1,579 | -8,284 | 4,569 | -12,853 | 1,911 | 2,087 | -176 | -0.0019 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジションと為替レート(ユーロ/米ドル)

ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション(長期間)

参考:ユーロ/米ドルの為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | 0.751 | -0.153 | 5年間 | 0.752 | 0.447 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
米ドル/日本円
米ドル/日本円とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、米ドル/日本円の為替レートの推移には先行していないように見えます。
レバレッジ・マネーと米ドル/日本円のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.4~0.7程度の相関係数となっています。アセット・マネージャーとの相関は、0.4~0.7の相関係数となっています。レバレッジ・マネーとアセット・マネージャーのポジションを合算したものが最も相関が高くなっています。
レバレッジ・マネー、アセットマネージャーともネットで日本円ロング(円高方向)に変わっています。
米ドル/日本円の場合は、レバレッジ・マネーよりもアセット・マネージャーのネット・ポジションの動きが相場に先行しているように見えます。
※注:日本円先物は、日本円/米ドルで取引されているので、通常の為替レートで表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット※ |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット※ |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 120,270 | 46,518 | 23,880 | -22,638 | 22,311 | 33,230 | 10,919 | 107.302 |
2020/4/7 | 118,595 | 45,418 | 25,993 | -19,425 | 22,961 | 28,679 | 5,718 | 108.625 |
2020/4/14 | 122,929 | 45,302 | 22,069 | -23,233 | 21,367 | 30,209 | 8,842 | 106.986 |
2020/4/21 | 128,272 | 50,965 | 19,020 | -31,945 | 25,617 | 32,530 | 6,913 | 107.660 |
2020/4/28 | 143,835 | 55,751 | 18,737 | -37,014 | 30,480 | 32,368 | 1,888 | 106.769 |
先週比 | 15,563 | 4,786 | -283 | -5,069 | 4,863 | -162 | -5,025 | -0.891 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーの合算ポジション

参考:米ドル/日本円の為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー | 対レバレッジ,アセット合算 |
---|---|---|---|
2年間 | 0.736 | 0.498 | 0.773 | 5年間 | 0.652 | 0.497 | 0.727 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
豪ドル/米ドル
豪ドル/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、豪ドル/米ドルの為替レートの推移に一致するように見えます。
レバレッジ・マネーのポジション、アセット・マネジャーのポジションと豪ドル/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.1~0.8程度の相関係数となっています。レバレッジ・マネーのポジションとの相関は0.1~0.3台でほとんど相関がありません。ここ数年間で、アセット・マネージャーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ豪ドル/米ドルの為替相場は動いていたようです。アセット・マネージャーのショートが一気に進んでいます。
レバレッジ・マネーの豪ドルのショートカバーが進んでいましたが、今はニュートラルのようです。アセットマネージャーはショートを積み増していましたが、いったんこの動きは止まっています。建玉が全体的に減少してきました。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 130,982 | 18,545 | 47,358 | -28,813 | 25,285 | 37,447 | -12,162 | 0.6143 |
2020/4/7 | 130,056 | 18,546 | 45,136 | -26,590 | 24,417 | 35,776 | -11,359 | 0.6197 |
2020/4/14 | 128,258 | 20,328 | 40,269 | -19,941 | 19,782 | 35,974 | -16,192 | 0.6437 |
2020/4/21 | 126,180 | 20,841 | 38,261 | -17,420 | 20,423 | 35,809 | -15,386 | 0.6285 |
2020/4/28 | 129,162 | 20,537 | 39,037 | -18,500 | 20,355 | 36,793 | -16,438 | 0.6501 |
先週比 | 2,982 | -304 | 776 | -1,080 | -68 | 984 | -1,052 | 0.0216 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
豪ドル/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

豪ドル/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | -0.173 | 0.431 | 5年間 | 0.514 | 0.582 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
英ポンド/米ドル
英ポンド/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、英ポンド/米ドルの為替レートの推移に相関が高いように見えます。
レバレッジ・マネーのポジションと英ポンド/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.4~0.9程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと英ポンド/米ドルのレートとの間は0.0~0.8程度の相関係数となっていて、相関はほとんどないようです。最近は、アセット・マネジャー、レバレッジ・マネーともショートカバーが進んでいましたが、アセット・マネージャーはショートを積み増しているようです。ただし昨年夏ほどではないようです。
ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その方向へ英ポンド/米ドルの為替相場は動いていたようです。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 165,226 | 40,389 | 73,125 | -32,736 | 42,679 | 29,439 | 13,240 | 1.2456 |
2020/4/7 | 150,318 | 40,440 | 63,332 | -22,892 | 33,761 | 25,145 | 8,616 | 1.2348 |
2020/4/14 | 153,088 | 40,880 | 64,132 | -23,252 | 33,596 | 26,037 | 7,559 | 1.2633 |
2020/4/21 | 158,788 | 40,169 | 65,767 | -25,598 | 30,806 | 29,627 | 1,179 | 1.2284 |
2020/4/28 | 162,868 | 40,116 | 62,588 | -22,472 | 35,302 | 36,339 | -1,037 | 1.2436 |
先週比 | 4,080 | -53 | -3,179 | 3,126 | 4,496 | 6,712 | -2,216 | 0.0152 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
英ポンド/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

英ポンド/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | 0.638 | 0.591 | 5年間 | 0.436 | -0.045 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
ユーロ/日本円
ユーロ/日本円とレバレッジ・マネーのポジション
>昨年まではCFTCのポジション報告が定期的に出ていなかったのですが、最近安定的に公表されるようになったので追加することにしました。
※ユーロ/日本円のポジションは、2020年3月10日以降更新されていません。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/1/28 | 25,127 | 5,877 | 13,549 | -7,672 | 3,715 | 586 | 3,129 | 120.29 |
2020/2/18 | 26,199 | 4,783 | 13,668 | 8,885 | 5,875 | 0 | -5,875 | 118.62 |
2020/2/25 | 23,001 | 4,750 | 9,614 | 4,864 | 2,055 | 0 | -2,055 | 119.80 |
2020/3/3 | 22,266 | 4,592 | 8,880 | 4,288 | 1,946 | 0 | -1,946 | 119.89 |
2020/3/10 | 24,540 | 4,053 | 10,559 | 6,506 | 4,148 | 0 | -4,148 | 118.72 |
先週比 | 2,274 | -539 | 1,679 | 2,218 | 2,202 | 0 | -2,202 | -1.08 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
ユーロ/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
米国国債2年
米国国債2年とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債2年の金利よりの推移に先行するように見えます。
レバレッジ・マネーは、2019年になってからも金利上昇にかけてさらにショートを増やしていましたが、若干減少しましたが、最近1ヵ月でさらに金利上昇にかけているようです。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ?)ロングを増やしていたのを、若干縮小させています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.8程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.7~-0.9程度の逆相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ米国国債2年の金利は動いていたようです。
2019年3月22日近辺での金利急低下で、レバレッジ・マネーのショートカバーといううわさが流れていましたが、CFTCデータを見る限り、ショートカバーはしていないようです。むしろ、アセット・マネジャーのショートカバー及びロングの積み増しが見てとれます。レバレッジ・マネーはショートをさらに積み増していました。
※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネット・ポジションの計算は、売持―買持としています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット※ |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット※ |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 2,854,827 | 1,224,232 | 670,207 | -554,025 | 756,757 | 670,207 | -86,550 | 0.228 |
2020/4/7 | 2,670,340 | 1,157,483 | 644,262 | -513,221 | 704,869 | 644,262 | -60,607 | 0.284 |
2020/4/14 | 2,655,012 | 1,153,509 | 621,427 | -532,082 | 687,691 | 621,427 | -66,264 | 0.225 |
2020/4/21 | 2,561,519 | 1,131,502 | 570,884 | -560,618 | 592,661 | 570,884 | -21,777 | 0.205 |
2020/4/28 | 2,502,580 | 1,099,612 | 565,196 | -534,416 | 571,007 | 565,196 | -5,811 | 0.209 |
先週比 | -58,939 | -31,890 | -5,688 | 26,202 | -21,654 | -5,688 | 15,966 | 0.004 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
米国国債2年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

参考:米国債2年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | -0.390 | 0.313 | 5年間 | 0.496 | -0.582 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
米国国債10年
米国国債10年とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債2年の金利よりの推移より遅く反応するように見えます。レバレッジ・マネーは、金利上昇にかけてさらにショートを増やしていましたが、最近は横這いです。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ:コンベキシティー・ヘッジかも?)ロングを増やしていたのを、若干縮小しています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債10年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.8程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債10年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.8程度の逆相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ米国国債10年の金利は動いていたようです。10年国債については、旧フォーマットの非商業部門のポジションが先行性あるように見えます。
2019年3月22日近辺の金利急低下で、ヘッジ・ファンド(レバレッジ・マネーに分類)のショートカバーといううわさが流れていましたが、CFTCデータを見る限り、ショートカバーはしていないようです。レバレッジ・マネーは若干ショートカバーはしていますが、ロングが増加していました。アセット・マネジャーはロング・リキデーション(利食った)したようです。また、ショートカバーもしたようです。2019年以降、レバレッジ・マネー、アセットマネージャーとも大きくポジションは動かしていないようです。
参考までに、ウルトラ10年国債のグラフも添付します。CFTCから発表されている2017年のデータがおかしいので、2018年1月からで作成しています。
※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット※ |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット※ |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 3,258,687 | 1,414,581 | 696,317 | -718,264 | 442,521 | 1,002,126 | 559,605 | 0.699 |
2020/4/7 | 3,218,062 | 1,350,829 | 750,022 | -600,807 | 469,915 | 984,011 | 514,096 | 0.734 |
2020/4/14 | 3,235,198 | 1,339,718 | 788,449 | -551,269 | 473,570 | 990,727 | 517,157 | 0.752 |
2020/4/21 | 3,231,814 | 1,333,831 | 839,869 | -493,962 | 466,294 | 973,375 | 507,081 | 0.572 |
2020/4/28 | 3,284,915 | 1,358,204 | 925,306 | -432,898 | 454,703 | 956,439 | 501,736 | 0.610 | 先週比 | 53,101 | 24,373 | 85,437 | 61,064 | -11,591 | -16,936 | -5,345 | 0.038 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
米国国債10年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

参考:米国債ウルトラ10年:米国債10年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

参考:米国債10年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | -0.069 | -0.302 | 5年間 | 0.224 | -0.361 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
米国国債30年ロングボンド
米国国債30年とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債30年の金利と負の相関となっています。レバレッジ・マネーは、金利低下する局面でヘッジなのかショートを増やしています。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ:コンベキシティー・ヘッジかも?)ロングを増やしていたのを、若干縮小しています。金利の動きにある程度相関していますが、相関度は低いです。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債30年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.5~-0.8程度の逆相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債30年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.3~0.4程度の相関係数となっています。
アセット・マネージャーは2.5%割れぐらいからロングボンド先物を相当積み増しています(債券価格上昇=金利低下方向)。
※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット※ |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット※ |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 1,001,257 | 530,996 | 209,903 | -321,093 | 25,180 | 260,063 | 234,883 | 1.352 |
2020/4/7 | 1,001,494 | 533,815 | 219,124 | -314,691 | 35,086 | 272,954 | 237,868 | 1.330 |
2020/4/14 | 1,005,372 | 518,938 | 225,009 | -293,929 | 47,187 | 279,450 | 232,263 | 1.412 |
2020/4/21 | 994,075 | 512,732 | 229,253 | -283,479 | 50,441 | 270,903 | 220,462 | 1.163 |
2020/4/28 | 981,100 | 523,312 | 211,498 | -311,814 | 53,373 | 267,844 | 214,471 | 1.207 |
先週比 | -12,975 | 10,580 | -17,755 | -28,335 | 2,932 | -3,059 | -5,991 | 0.044 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
米国国債30年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャー、ディーラーのポジション

参考:米国債30年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | -0.912 | 0.747 | 5年間 | -0.611 | 0.340 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
米国株式(S&P500 E-mini)
米国株式(S&P500)とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、逆張りの傾向が出ています。一方アセット・マネジャーのポジションは、相場が上がれば上がるほど、ロングが増えて、下落するとロングポジションの解消(売り)が進み買建玉が減少しています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国株式(S&P500)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.8~0.6程度の相関係数となっています。あまり、相関は無いようです。アセット・マネジャーのポジションと米国株式(S&P500)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.5~0.8程度の相関係数となっています。
株価上昇局面では、アセット・マネージャーはロングを積み増していました。
アセット・マネジャーのE-miniでのネット・ポジションが100万枚に達すると、株式市場は過熱感からか大きく調整する傾向がありました。3月に入っても下落局面でアセット・マネージャーのショートは3週連続で大きく増加しました。過去の推移から見るとネット・ポジションで400,000程度まで縮小すると下げの底打ち感が出ています。
2020年からデータはE-miniのデータを使用します。
※グラフ中のアセット・マネージャーの計算が間違っていたので修正します。アセット・マネージャーのネットの計算を買持-売持に修正しました。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 530,996 | 1,529,456 | 1,048,017 | 481,439 | 354,469 | 479,889 | -125,420 | 2,569.8 |
2020/4/7 | 533,815 | 1,486,473 | 1,032,204 | 454,269 | 312,571 | 485,395 | -172,824 | 2,642.0 |
2020/4/14 | 518,938 | 1,508,605 | 924,687 | 583,918 | 287,721 | 569,891 | -282,170 | 2,843.0 |
2020/4/21 | 512,732 | 1,507,159 | 943,918 | 563,241 | 294,012 | 535,648 | -241,636 | 2,732.0 |
2020/4/28 | 523,312 | 1,499,016 | 907,358 | 591,658 | 253,125 | 582,793 | -329,668 | 2,867.3 |
先週比 | 10,580 | -8,143 | -36,560 | 28,417 | -40,887 | 47,145 | -88,032 | 135.3 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
米国株式(S&P500ミニ指数)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

米国株式(S&P500ミニ指数)、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

値動きとポジションの相関(~2020/2/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | -0.757 | 0.862 | 5年間 | 0.559 | 0.715 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
日本株式(シカゴNikkei円建て)
日本株式(シカゴNikkei円建て)とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減と値動きには、それほど相関はありません。
レバレッジ・マネーのポジションと日本株式(シカゴNikkei円建て)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.3~-0.4程度の相関係数となっています。若干逆相関となっています。アセット・マネジャーのポジションと日本株式(シカゴNikkei円建て)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.1~0.4程度の相関係数となっています。
アセット・マネージャーのネット・ポジションが若干先行しているのかもしれません。レバレッジ・マネーはロング、ショートとも減少しています。アセット・マネージャーはショートを増やしています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 31,807 | 14,431 | 4,635 | 9,796 | 4,803 | 7,174 | -2,371 | 18,645 |
2020/4/7 | 33,345 | 14,272 | 5,712 | 8,560 | 6,495 | 4,816 | 1,679 | 18,975 |
2020/4/14 | 34,101 | 14,185 | 5,238 | 8,947 | 5,763 | 3,515 | 2,248 | 19,520 |
2020/4/21 | 33,376 | 12,062 | 5,902 | 6,160 | 7,575 | 4,697 | 2,878 | 19,035 |
2020/4/28 | 34,072 | 13,402 | 5,877 | 7,525 | 5,622 | 4,507 | 1,115 | 19,970 |
先週比 | 696 | 1,340 | -25 | 1,365 | -1,953 | -190 | -1,763 | 935 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
日経225円建て(シカゴCME)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー | 対アセット・マネジャー |
---|---|---|
2年間 | -0.020 | 0.251 | 5年間 | -0.190 | 0.016 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。
ビットコイン(シカゴCME)
ビットコイン(シカゴCME)とレバレッジ・マネーのポジション
レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減と値動きには、大きな相関があります。
シカゴでビットコインの先物が上場したとほぼ同時にレバレッジ・マネーのショート・ポジションが拡大していき、ビットコインの価格も下げていきました。19年3月にCBOEで上場廃止が発表され、上場廃止に向けショートカバーが進み同時にビットコインの価格も上昇しました。CBOEでの最終取引日の前日に「リブラ」の発表がありました。3000ドル台から8000ドル台までの上げとそこから先のあげは中身が違います。
先物でショートすることは、ある意味現物を保有している投資家がヘッジしているだけのことです。マイニングで現物を取得した投資家は先物でヘッジするという手段は商品先物でもよく見られることです。レバレッジ・マネーのショートが多くなればビットコイン価格も下げ始めるでしょう。最近の下落でショートは減ってきています。
日付 | オープン インタレスト |
AM ロング |
AM ショート |
AM ネット |
LM ロング |
LM ショート |
LM ネット |
期近終値 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020/3/31 | 3,947 | 173 | 248 | -75 | 10,405 | 2,602 | 7,803 | 6,475 |
2020/4/7 | 5,448 | 221 | 204 | 17 | 10,405 | 3,652 | 6,753 | 7,330 |
2020/4/14 | 5,538 | 203 | 283 | -80 | 10,405 | 3,198 | 7,207 | 6,950 |
2020/4/21 | 5,648 | 218 | 316 | -98 | 10,405 | 3,026 | 7,379 | 6,890 |
2020/4/28 | 6,111 | 324 | 35 | 289 | 10,405 | 3,379 | 7,026 | 7,780 |
先週比 | 463 | 106 | -281 | 387 | 0 | 353 | -353 | 890 |
※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー
ビットコイン(シカゴCME)、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

値動きとポジションの相関(~2020/3/31)
期間 | 対レバレッジ・マネー(CME) | 対レバレッジ・マネー(CME+CBOE) |
---|---|---|
2年間 | -0.365 | -0.383 |
※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。