為替相場のポジションの傾き
CFTC投機筋のポジション

2019年11月18日9:45

為替相場は、基本需要と供給で決定します。景気や金利、国際収支といった、経済の基礎的な要因(ファンダメンタルズ)によって、為替相場(為替レート)の動向が変わっていくというファンダメンタルズ分析は重要な要因です。ただ、ファンダメンタルズ要因によってのみ為替相場が決定するものではありません。投機筋のポジションが為替相場の決定要因としてどのように影響を与えているかを分析する判断基準として、CFTCでのポジション報告は注目している市場参加者も多いようです。相場のセンチメントを反映しているので興味深い動きをしています。
通貨先物はシカゴ・マーカンタイル取引所(CMEグループ)のIMMに上場していることから、IMMポジションとして報告しているところもあります。

米国の先物市場に上場している通貨ペア

上場している通貨ペア

シカゴ・マーカンタイル取引所

通貨 クオート 価格 限月 オプション CFTC
報告
ユーロ ユーロ/米ドル 1ユーロ=x.xxxxx米ドル 毎月
日本円 日本円/米ドル 1日本円=0.00xxxx米ドル 毎月
オーストラリア豪ドル 豪ドル/米ドル 1豪ドル=x.xxxx米ドル 毎月
英ポンド 英ポンド/米ドル 1英ポンド=0.00xxxx米ドル 毎月
カナダ・ドル カナダ・ドル/米ドル 1加ドル=0.xxxxx米ドル 毎月
スイス・フラン スイス・フラン/米ドル 1フラン=0.xxxx米ドル 3ケ月
ニュージーランドNZドル NZドル/米ドル 1NZドル=x.xxxx米ドル 3ケ月
エマージング国通貨 クオート 価格 限月 オプション CFTC
報告
メキシコペソ ペソ/米ドル 1ペソ=0.0xxxxx米ドル 毎月
ブラジル・レアル レアル/米ドル 1レアル=0.0xxxx米ドル 毎月
ロシア・ルーブル ルーブル/米ドル 1ルーブル=0.0xxxxx米ドル 毎月
南アフリカ・ランド ランド/米ドル 1ランド=0.0xxxxx米ドル 毎月
インド・ルピー ルピー/米ドル 1ルピー=xxx.x米ドル 毎月 なし なし
オフショア中国元 中国元/米ドル 1中国元=x.xxxx米ドル 毎月 なし なし
韓国ウォン 韓国ウォン/米ドル 1ウォン=0.000xxxx米ドル 毎月 なし
ポーランド・ズロチ ズロチ/ユーロ 1ズロチ=0.xxxxx米ドル 3ケ月 なし
チェコ・コルナ コルナ/ユーロ 1コルナ=0.0xxxxx米ドル 3ケ月 なし
クロス通貨 クオート 価格 限月 オプション CFTC
報告
ユーロ/英ポンド ユーロ/英ポンド 1ユーロ=x.xxxxx英ポンド 毎月
ユーロ/日本円 ユーロ/日本円 1ユーロ=xxx.xx日本円 3ケ月
ユーロ/スイス・フラン ユーロ/スイスフラン 1ユーロ=x.xxxxフラン 3ケ月 なし
ユーロ/カナダ・ドル ユーロ/加ドル 1ユーロ=x.xxxx加ドル 3ケ月 なし なし
ユーロ/オーストラリア・ドル ユーロ/豪ドル 1ユーロ=x.xxxx豪ドル 3ケ月 なし なし
英ポンド/日本円 英ポンド/日本円 1ポンド=xxx.xx日本円 3ケ月 なし なし
豪ドル/カナダ・ドル 豪ドル/加ドル 1豪ドル=x.xxxx加ドル 3ケ月 なし なし
カナダ・ドル/日本円 加ドル/日本円 1加ドル=xx.xx加ドル 3ケ月 なし なし
スイス・フラン/日本円 スイス・フラン/日本円 1フラン=xx.xxx日本円 3ケ月 なし なし
ユーロ/ノルウェー・クローネ ユーロ/クローネ 1ユーロ=x.xxxxクローネ 3ケ月 なし なし
ユーロ/スウェーデン・クローネ ユーロ/クローネ 1ユーロ=xx.xxxxクローネ 3ケ月 なし なし
英ポンド/スイス・フラン 英ポンド/スイス・フラン 1英ポンド=x.xxxxフラン 3ケ月 なし なし

米商品先物取引委員会(CFTC)とは

CFTCとは?

米商品先物取引委員会(CFTC)は、アメリカ合衆国の商品先物取引委員会法に基づき、1974年に設立された米大統領直轄の政府機関です。本部はワシントンD.C.にあります。米国内の先物取引の認可権を有しており、商品取引所の上場商品や金利、デリバティブ全般を監督し、また市場参加者の保護を目的に、詐欺や市場操作などの不正行為の追求や、市場(マーケット)の取引監視の権限を持っています。
現在、米国に拠点を置く先物取引業者(FCM)は、本機関への登録が義務付けられており、定期的に全ての資産および顧客取引口座資金などを報告する義務があります。
CFTCでは、こうして取得したポジションを上場先物毎に建玉明細(Commitments of Traders)を毎週、集計・発表しています。

CFTCポジション報告のアドレス
https:///www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalViewable/index.htm

CFTCポジション報告のヒストリカル・データ取得のアドレス
https://www.cftc.gov/MarketReports/CommitmentsofTraders/HistoricalCompressed/index.htm


※政府機関ですので、2018年12月24日(12月18日引けデータ分)以降、米国政府機関の閉鎖に伴い、CFTCのCOT(Commitment of Traders)の発表が中止されていました。2019年2月より順次、発表が再開され、3月8日発表分から通常通りのスケジュールに戻りました。

CFTCポジションの報告

米商品先物取引委員会(CFTC)は上場先物全てについて建玉明細(Commitments of Traders)を集計、発表しています。現地時間で毎週火曜日の取引終了後に報告されたポジションを、週末金曜日の取引終了後に発表します。先物のデータ、オプションのデータ、先物およびオプション合計のデータを公表しています。買い・売り・スプレッドの建玉残を投資家種別に公表しています。金融商品(為替、金利、株・VIX・商品インデックス)については、投資家種別ごとに公表しています(TFFレポート:Traders in Financial Futures)。
投資家種別は、仲介業者(ディーラー・銀行)、機関投資家(年金・保険・投信:アセット・マネージャーAM)、レバレッジ・マネー(LM)、その他、未報告の5分類です。
旧フォーマット(COTレポート)も継続して公表しています。旧フォーマットでの投資家種別は、大口投機(非商業部門:Non-Commercial)、実需(商業:Commercial)、小口商業(Nonreportable)の3分類で、買い・売り・スプレッドの総建玉数を公表しています。
以前、市場で注目されていたのは旧フォーマットの大口投機の買い・売りの差のネットの数字でした。最近では、新フォーマットのレバレッジ・マネーの買い・売りの差のネットの数字が市場動向と相関が高いようです。
米国の先物取引所に上場している商品・金利・為替を取引する場合は、ポジションの状況・傾きについて参考になるデータです。

※投資家種別の5分類の中で、「レバレッジ・ファンド」はCFTC発表通りの「レバレッジ・マネー」に変更しました。

参考:オープン・インタレストとの関係

トレーダーのポジションの傾き(CFTCポジション)とオープン・インタレスト(未決済総建玉:買い建て玉+売り建て玉:ロング・ポジション+ショート・ポジション)の間には密接な関係があります。
上昇相場では、新規の買い建てポジションの積み上げで上昇したのか、ショートカバー(売り建て玉の買い戻し)で上昇したのか判断できる材料になります。オープン・インタレストが急上昇しているときは、相場の過熱感が見てとれます。オープン・インタレストが上昇相場のなかで、減少に転ずると、上昇相場が終了したのかを判断するヒントになります。
下落相場では、新規の売り建てポジションが増加して下落したのか。買い建て玉の売却で下落したのか、判断できる材料になります。オープン・インタレストは毎日公表されていますので、日々の取引にはオープン・インタレストは非常に参考になります。CFTC投機ポジションのデータ発表は週1回なので、その都度、オープン・インタレストとの関係を確認しましょう。

参考:上場先物の限月交代

最終取引日は当該月第3水曜日の2営業日前(通常は月曜日)午前9時16分(米中部時間)です。ユーロ/米ドルなど取引の多い通貨ペアの限月は毎月上場しています。取引量の少ない通貨ペアは、3月、6月、9月、12月が限月となっています。取引量の多い通貨ペアでも3月、6月、9月、12月の限月に限月交代取引は集中します。

ユーロ/米ドル

ユーロ/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、ユーロ/米ドルの為替レートの推移に先行するように見えます。
レバレッジ・マネーのポジション、アセット・マネジャーのポジションとユーロ/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.6~0.7程度の相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へユーロ/米ドルの為替相場は動いていたようです。
レバレッジ・マネーのユーロ・ショートは積みあがったままですが、2015~2016年のユーロ安時ほど積みあがってはいません。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/10/15 517,182 299,254 168,198 131,056 33,138 134,965 -101,827 1.1081
2019/10/22 528,545 309,658 155,408 154,250 38,461 133,011 -94,550 1.1165
2019/10/29 538,847 320,665 156,342 164,323 40,929 134,425 -93,496 1.1146
2019/11/5 563,336 341,086 155,298 185,788 42,111 143,181 -101,070 1.1094
2019/11/12569,527 346,877 169,889 176,988 39,577 137,093 -97,516 1.1035
先週比 6,191 5,791 14,591 -8,800 -2,534 -6,088 3,554 -0.0059

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ユーロ/米ドル)

ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジションと為替レート(ユーロ/米ドル)

CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション(ユーロ/米ドル)

ユーロ/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション(長期間)

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ユーロ/米ドル)

参考:ユーロ/米ドルの為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(ユーロ/米ドル)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.886 0.384
4.5年間 0.754 0.598

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米ドル/日本円

米ドル/日本円とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、米ドル/日本円の為替レートの推移には先行していないように見えます。 レバレッジ・マネーと米ドル/日本円のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.4~0.7程度の相関係数となっています。アセット・マネージャーとの相関は、0.4~0.7の相関係数となっています。この2年間では、アセット・マネージャーとの相関が高くなっています(0.69)。 8月で円ロングはレバレッジ・マネー、アセット・マネジャーともに増加しています。レバレッジ・マネーの円ロングは2016年ほどには積みあがってはいません。まだ、2018年程度のようです。旧フォーマットのほうは、昨年春のレベル以上に調整が進み、円ロングになっています。2016年にはネットで7万枚程度まで積みあがっていました。
米ドル/日本円の場合は、レバレッジ・マネーよりもアセット・マネージャーのネット・ポジションの動きが相場に先行しているように見えます。円高方向の円ロングが積みあがっていますが、2016年ほどではありません。


※注:日本円先物は、日本円/米ドルで取引されているので、通常の為替レートで表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/10/15 157,707 27,999 38,056 10,057 44,319 41,871 -2,448 108.436
2019/10/22 159,250 25,618 44,491 18,873 40,823 38,686 -2,137 108.085
2019/10/29 163,486 25,214 45,995 20,781 38,588 38,010 -578 108.513
2019/11/5 177,106 27,172 45,830 18,658 42,133 47,724 5,591 108.980
2019/11/12 183,480 32,131 46,883 14,752 36,442 53,074 16,632 108.761
先週比6,374 4,959 1,053 -3,906 -5,691 5,350 11,041 -0.219

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米ドル/日本円)

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米ドル/日本円)

米ドル/日本円の為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米ドル/日本円)

参考:米ドル/日本円の為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米ドル/日本円)

参考:米ドル/日本円の為替レート、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット2016年~)

CFTC非商業部門ポジション(米ドル/日本円)

値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.822 0.019
4.5年間 0.641 0.579

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


豪ドル/米ドル

豪ドル/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、豪ドル/米ドルの為替レートの推移に一致するように見えます。
レバレッジ・マネーのポジション、アセット・マネジャーのポジションと豪ドル/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.1~0.8程度の相関係数となっています。レバレッジ・マネーのポジションとの相関は0.1~0.3台でほとんど相関がありません。ここ数年間で、アセット・マネージャーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ豪ドル/米ドルの為替相場は動いていたようです。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/10/15 163,884 13,872 67,929 -54,057 38,828 48,952 -10,124 0.6766
2019/10/22 157,200 11,692 58,038 -46,346 35,007 49,828 -14,821 0.6864
2019/10/29 153,444 10,886 56,154 -45,268 32,282 45,942 -13,660 0.6873
2019/11/5 161,411 11,800 48,563 -36,763 44,459 46,241 -1,782 0.6899
2019/11/12 160,129 13,495 58,834 -45,339 36,494 43,328 -6,834 0.6850
先週比-1,282 1,695 10,271 -8,576 -7,965 -2,913 -5,052 -0.0049

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


豪ドル/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(豪ドル/米ドル)

豪ドル/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(豪ドル/米ドル)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.605 0.666
4.5年間 0.695 0.549

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


英ポンド/米ドル

英ポンド/米ドルとレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(買持ー売持)の傾きの増減は、英ポンド/米ドルの為替レートの推移に相関が高いように見えます。 レバレッジ・マネーのポジションと英ポンド/米ドルのレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.4~0.9程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと英ポンド/米ドルのレートとの間は0.0~0.8程度の相関係数となっていて、相関はほとんどないようです。最近は、アセット・マネジャーはポンド安に向けたポジションを縮小(ショートカバー)しているようです。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その方向へ英ポンド/米ドルの為替相場は動いていたようです。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/10/15 243,309 44,551 102,267 -57,716 29,860 57,537 -27,677 1.2808
2019/10/22 230,224 46,171 78,937 -32,766 37,632 63,995 -26,363 1.2906
2019/10/29 214,406 51,137 73,553 -22,416 42,235 54,362 -12,127 1.2879
2019/11/5 206,317 50,870 67,712 -16,842 41,860 53,683 -11,823 1.2899
2019/11/12 209,312 59,018 67,006 -7,988 41,851 51,950 -10,099 1.287
先週比2,995 8,148 -706 8,854 -9 -1,733 1,724 -0.0029

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


英ポンド/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(英ポンド/米ドル)

英ポンド/米ドルの為替レート、CFTCレバレッジ・マネー、アセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(英ポンド/米ドル)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 0.883 0.644
4.5年間 0.498 0.029

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国国債2年

米国国債2年とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債2年の金利よりの推移に先行するように見えます。 レバレッジ・マネーは、2019年になってからも金利上昇にかけてさらにショートを増やしていましたが、若干減少しましたが、最近1ヵ月でさらに金利上昇にかけているようです。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ?)ロングを増やしていたのを、若干縮小させています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.8程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.7~-0.9程度の逆相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ米国国債2年の金利は動いていたようです。
3月22日近辺での金利急低下で、レバレッジ・マネーのショートカバーといううわさが流れていましたが、CFTCデータを見る限り、ショートカバーはしていないようです。むしろ、アセット・マネジャーのショートカバー及びロングの積み増しが見てとれます。レバレッジ・マネーはショートをさらに積み増していました。 9月に入ってから、アセット・マネジャーは買い建てポジションを縮小しているようです。逆にレバレッジ・マネーは売り建てを減らしています。9月以降旧フォーマットの非商業部門は、金利上昇のポジションを急激に落としています。


※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネット・ポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/10/15 3,894,832 1,693,433 742,986 -950,447 1,012,466 2,199,813 1,187,347 1.59
2019/10/22 3,960,695 1,756,443 772,872 -983,571 994,909 2,215,823 1,220,914 1.59
2019/10/29 3,943,158 1,755,758 808,391 -947,367 950,290 2,086,033 1,135,743 1.64
2019/11/5 4,067,371 1,838,895 800,671 -1,038,224 929,992 2,127,128 1,197,136 1.62
2019/11/12 4,123,821 1,803,441 814,452 -988,989 937,015 2,077,870 1,140,855 1.66
先週比56,450 -35,454 13,781 49,235 7,023 -49,258 -56,281 0.04

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国国債2年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国国債2年)


参考:米国債2年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米国債2年)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.308 0.227
4.5年間 0.531 -0.616

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国国債10年

米国国債10年とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、米国国債2年の金利よりの推移より遅く反応するように見えます。レバレッジ・マネーは、金利上昇にかけてさらにショートを増やしていましたが、最近は横這いです。アセット・マネジャーは金利低下にかけて(保有ポートフォリオに対しての金利低下に対するヘッジ:コンベキシティー・ヘッジかも?)ロングを増やしていたのを、若干縮小しています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国国債10年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.7~0.8程度の相関係数となっています。アセット・マネジャーのポジションと米国国債2年のレートとの間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.8程度の逆相関係数となっています。ここ数年間で、レバレッジ・マネーのポジションが大きく動いた局面では、その後その方向へ米国国債10年の金利は動いていたようです。10年国債については、旧フォーマットの非商業部門のポジションが先行性あるように見えます。
3月22日近辺の金利急低下で、ヘッジ・ファンド(レバレッジ・マネーに分類)のショートカバーといううわさが流れていましたが、CFTCデータを見る限り、ショートカバーはしていないようです。レバレッジ・マネーは若干ショートカバーはしていますが、ロングが増加していました。アセット・マネジャーはロング・リキデーション(利食った)したようです。また、ショートカバーもしたようです。春以降、アセット・マネージャーは金利低下に向けたポジションを再度増やし始めたようです。レバレッジ・マネーは金利上昇を見越したポジションはそのままのようです。8月中旬以降アセットマネージャーは金利低下を目指したポジションを急速に減らしています。
参考までに、ウルトラ10年国債のグラフも添付します。CFTCから発表されている2017年のデータがおかしいので、2018年1月からで作成しています。


※注:国債先物は、価格で取引されているので、金利で表現する場合は逆数になるため、ネットのポジションの計算は、売持―買持としています。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット※
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット※
期近終値
2019/10/15 3,610,864 1,522,749 672,372 -850,377 278,570 1,172,680 894,110 1.77
2019/10/22 3,668,096 1,553,785 737,182 -816,603 306,372 1,175,466 869,094 1.76
2019/10/29 3,857,860 1,782,389 743,987 -1,038,402 303,478 1,295,788 992,310 1.84
2019/11/5 3,908,469 1,687,874 754,333 -933,541 315,157 1,240,671 925,514 1.86
2019/11/12 3,924,536 1,611,960 756,824 -855,136 347,189 1,178,497 831,308 1.94
先週比16,067 -75,914 2,491 78,405 32,032 -62,174 -94,206 0.08

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国国債10年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国国債10年)

参考:米国債ウルトラ10年:米国債10年の利回り、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション(米国債ウルトラ10年)

参考:米国債10年の利回り、CFTC非商業部門のポジション(旧フォーマット)

CFTC非商業部門ポジション(米国債10年)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.222 -0.091
4.5年間 0.411 -0.564

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


米国株式(S&P500)

米国株式(S&P500)とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減は、逆張りの傾向が出ています。一方アセット・マネジャーのポジションは明らかに保有ポートフォリオのヘッジに使っていると推測されます。相場が上がれば上がるほど、ショートが増えてきて、下落するとショートカバーで売り越しが減少しています。
レバレッジ・マネーのポジションと米国株式(S&P500)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.2~0.8程度の相関係数となっています。あまり、相関は無いようです。アセット・マネジャーのポジションと米国株式(S&P500)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.2~0.3程度の逆相関係数となっています。
年初からの株価上昇で、アセット・マネージャーはショートを積み増していましたが、最近ショートカバーを進めているようです。アセット・マネジャーのショート・ポジションが20万枚に達すると、株式市場は過熱感が大きく反転する傾向がありました。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/10/15 526,647 279,379 127,005 152,374 29,818 74,171 -44,353 2997.7
2019/10/22 527,802 281,119 123,564 157,555 32,815 78,223 -45,408 2994.5
2019/10/29 546,562 285,431 117,278 168,153 34,185 84,076 -49,891 3035.7
2019/11/5 558,295 285,849 111,886 173,963 36,978 92,583 -55,605 3071.9
2019/11/12 574,424 291,330 106,750 184,580 36,393 93,259 -56,866 3091.9
先週比16,129 5,481 -5,136 10,617 -585 676 -1,261 20.0

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


米国株式(S&P500指数)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国株式:S&P500)

米国株式(S&P500ミニ指数)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(米国株式:S&P500)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.719 -0.438
4.5年間 -0.420 -0.833

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


日本株式(シカゴNikkei円建て)

日本株式(シカゴNikkei円建て)とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減と値動きには、それほど相関はありません。
レバレッジ・マネーのポジションと日本株式(シカゴNikkei円建て)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね-0.3~-0.4程度の相関係数となっています。若干逆相関となっています。アセット・マネジャーのポジションと日本株式(シカゴNikkei円建て)との間の相関は、期間によって異なりますが、概ね0.1~0.4程度の相関係数となっています。
アセット・マネージャーのネット・ポジションが若干先行しているのかもしれません。レバレッジ・マネーはロングを減らしていて強気ではないようです。アセット・マネージャーはネットでショートになっています。底打ちが確認されると、日経は上昇するかもしれません。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/10/15 54,510 11,421 13,586 -2,165 24,066 13,304 10,762 22525.0
2019/10/22 57,714 11,809 14,084 -2,275 27,699 13,945 13,754 22685.0
2019/10/29 62,163 11,785 14,794 -3,009 28,234 12,916 15,318 22930.0
2019/11/5 72,660 13,941 14,900 -959 30,457 21,809 8,648 23335.0
2019/11/12 72,370 15,273 15,165 108 30,267 20,156 10,111 23470.0
先週比-290 -1,468 265 1,067 -190 -1,653 1,463 135.0

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


ビットコイン(シカゴCME)、CFTCレバレッジ・マネー及びアセット・マネージャーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(日本株式:シカゴNikkei円建て)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.503 0.388
4.5年間 -0.247 -0.003

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。


ビットコイン(シカゴCME)

ビットコイン(シカゴCME)とレバレッジ・マネーのポジション

レバレッジ・マネーのネット・ポジション(売持―買持)の傾きの増減と値動きには、大きな相関があります。
シカゴでビットコインの先物が上場したとほぼ同時にレバレッジ・マネーのショート・ポジションが拡大していき、ビットコインの価格も下げていきました。19年3月にCBOEで上場廃止が発表され、上場廃止に向けショートカバーが進み同時にビットコインの価格も上昇しました。CBOEでの最終取引日の前日に「リブラ」の発表がありました。3000ドル台から8000ドル台までの上げとそこから先のあげは中身が違います。
先物でショートすることは、ある意味現物を保有している投資家がヘッジしているだけのことです。レバレッジ・マネーのショートが多くなればビットコイン価格も下げ始めるでしょう。


日付 オープン
インタレスト
AM
ロング
AM
ショート
AM
ネット
LM
ロング
LM
ショート
LM
ネット
期近終値
2019/10/15 3,444 210 149 61 1,186 2,031 -845 8170.0
2019/10/22 3,093 163 31 132 950 1,714 -764 8230.0
2019/10/29 3,155 260 86 174 956 2,016 -1,060 9315.0
2019/11/5 3,520 188 149 39 1,221 2,345 -1,124 9420.0
2019/11/12 3,091 99 143 -44 912 2,043 -1,131 8835.0
先週比-429 -1,468 -6 -83 -309 -302 -7 -585.0

※AM:アセット・マネージャー、LM:レバレッジ・マネー


ビットコイン(シカゴCME)、CFTCレバレッジ・マネーのポジション

CFTCレバレッジ・マネー・ポジション(ビットコイン:シカゴCME)


値動きとポジションの相関(~2019/11/05)
期間 対レバレッジ・マネー 対アセット・マネジャー
2年間 -0.115 0.331

※注:表及びグラフは米国CFTC公表(The Commodity Futures Trading Commission:CFTC,the Commitments of Traders:COT)のデータからブライト・アセットが作成。

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