FX用語集

FX・その他

アスク

英語表記は「ASK」。プライスを提示する側(FX会社)の売値のことで、提示される側(トレーダー)にとっての買値となる。

ビッド

英語表記は「Bid」。プライスを提示する側の買値のことで、提示される側にとっての売値となる。

スプレッド

外国為替取引は売るときと買うときでレートが異なります。この「通貨を売る時の値段(BID)と通貨を買う時の値段(ASK)の差」をスプレッドといいます。

気配値(ケハイネ)

買い方および売り方が買いたい、売りたいと希望するレートのこと。現実に取引されるレートに極めて近いが、取引できるレートは約定レートと呼ばれる。

自動売買(ジドウバイバイ)

システムのシグナルに基づいて取引する、システムトレードのこと。システムのロジックはさまざまで、テクニカル分析(移動平均、レンジブレイク、オシレーターなど)を駆使したシステムのほか、経済指標などファンダメンタル要因を加味したシステムも存在する。システムトレードの利点として、システムのバックテスト(検証)が可能、感情に左右されない取引が可能といった点が挙げられる。

ダイバージェンス

値動きとテクニカル指標の動き方が逆行すること。RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系指標で表れ、トレンド転換のサインと読むこともできる。下落局面にある場合に生じるものを「強気のダイバージェンスJといい、反対に上昇局面において生じるものを「弱気のダイバージェンス」という。

通貨ペア

2種類の通貨の組み合わせのことを、通貨ペアと言います。例えば、米ドルと日本円の通貨ペアの取引であれば、「米ドル/円」と表します。FX市場には、様々な種類の通貨ペアがあります。スラッシュ(/)の左側の通貨を「主軸通貨」、右側の通貨を「決済通貨」といいます。「米ドル/円」で見れば、米ドルが主軸通貨で、円が決済通貨です。英国を宗主国としている国の通貨及びユーロは、主軸通貨となっています。

売買シグナル(バイバイシグナル)

ロ-ソク足やサポート(レジスタンス)ライン、テクニカル指標が示すトレードポイントのこと。

レバレッジ

FXでは、証拠金として預けた資金の何倍もの金額の外国為替取引が可能です。 このように少ない資金で多額の外国為替取引ができることを、「てこ」の原理にになぞらえて「レバレッジ効果」と呼んでいます。

約定(ヤクジョウ)

取引において売買が成立することを言います。FX(外国為替証拠金取引)では、外貨を売りたい人と買いたい人の間で、売買が成立することを指します。約定が決定した価格のことを「約定値段」と言い、受け渡しが行われる総代金のことを「約定代金」と言います。いったん約定した取引は、取り消しすることができませんので、注意が必要です。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、主に株式・商品取引・為替等の取引市場で、将来の取引価格の変化を過去に発生した価格や出来高、時間軸等の取引実績の時系列パターンから将来の値動きを予想・分析する手法です。 需給、収益性評価およびそれらの背景となる経済情勢分析に基づいて行う手法であるファンダメンタル分析と相対する市場分析手法になります。チャートの形状から将来の相場を予想するものと過去の相場の各種データを用いて数学的な手法を用いて予想するものがあります。

ファンダメンタル分析(ファンダメンタルブンセキ)

経済の基礎的条件のこと。経済成長率、失業率、インフレ率など国全体に関わるマクロ要因のほか、企業の財務状況、景況感などミクロ要因を示すこともある。こうした情報から相場動向を予測することをファンダメンタル分析と呼ぶ。ファンダメンタル分析の対極にあるのはテクニカル分析。テクニカル分析は過去の値動きから相場動向を予測する。為替取引においては、経済指標や要人発言(中央銀行総裁、財務大臣など)が注目されることが多い。また、近年、金利動向との連動性を強めている。そのため、各国の金利見通しが当該通貨の値動きを予測するうえで重要なファクターとなる。

テクニカル分析

アンドリュース・ピッチフォーク

1960年代にアラン.H.アンドリュース博士によって開発された罫線分析手法で、英語表記名は「Andrews Pitchfork」。同一方向に平行に伸びた3本のトレンド・ラインを使い、支持・抵抗となるラインを仮定し売買ポイントを探る。MT5に標準搭載されており、アンドリュース・ピッチフォークを選択し、ラインを表示したい点を3点指定することでラインが表示される。

RSI(アールエスアイ)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、オシレーター系指標に分類される。Relative StrengthIndexの頭文字をとって、RSIと呼ばれている。日本語では相体力指数と訳されることが多い。米国の著名テクニカルアナリストであるJ.W.ワイルダーによって開発された。過去における一定期間の変動幅の中で、上昇した分の割合を指数化したもので、相場の上昇あるいは下降の過熱度を表すテクニカル指標としてポピュラーになっている。算出方法は、過去一定期間の上げ幅の合計を、同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字で割って、100を掛けたもの。
上下幅には絶対値が使用される。指数は、0%から100%の範囲で表示される。揉み合い圈での逆張りに有用とされ、30%以下からの反発を買いシグナル、70%以上からの反落を売りシグナルとする方法が標準的に採用される手法。ただし、相場の方向性が強い、いわゆるトレンド相場では、上昇の場合は70%以上、下降の場合は30%以下の水準に張り付いて推移することが知られており、トレンド相場か保ち合い相場かの判定が重要になる。また、相場の転換のシグナルとして、価格とRSIの動きが反対になる逆行現象を利用することもある。

一目均衡表(イチモクキンコウヒョウ)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、英語表記名は「Ichimoku Kinkohyo」。日本人の細田悟―氏が開発したことで知られるテクニカル分析で、同氏のペンネーム「一目山人」にちなんで命名された。さまざまなテクニカル指標のなかでも時間的な要素を重視する点が最大の特徴とされる。一目均衡表は、基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5本の線から構成され、2本の先行スパンに囲まれた部分は特に雲(Cloud)と呼ばれる。時間論、波動論、値幅観測論の3つの面からの分析を行うことにより、相場の均衡が崩れるタイミングや方向性、目標水準などを判断する。
売買シグナルとしては、基準線と転換線の関係、雲と価格の関係、遅行スパンと価格の関係を判断する方法が中心となる。具体的には、転換線が基準線を上に抜けると買い、下に抜けると売りとされる。価格が雲より上にあれば下値支持帯、抵抗帯より下にあれば上値支持帯。 雲の厚さが抵抗力(支持力)の強弱を示すとされる。 また、遅行スパンと価格を比べて、遅行線が価格を上回っていれば買いの期間、下回っていれば売りの期間とされる。その他の代表的なシグナルとしては、三役好転と三役逆転がある。転換線が基準線を上回る・価格が雲を上回る・遅行スパンが価格を上回る、3つの条件がそろうことを「三役好転」と呼び、強い買いシグナルとされる。
逆の条件がそろうことを「三役逆転」と呼んで、強い売りシグナルとされる。また、雲のねじれ(上限と下限が逆転する)現象が起きると、相場の転換を示唆するとされる。

移動平均線(イドウヘイキンセン)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、英語表記名は「Moving Average」。一定期間の価格の平均値を求めて、時系列に描画したものでテクニカル分析の代表的な手法のひとつ。アメリカのJ・B・グランビルによって広く紹介された。
平均値を算出する対象期間の長短によって、大きく長期移動平均線と短期移動平均線に分けられる。明確な分類の基準はないが、一般的には50日。100日・200日移動平均線が長期移動平均線として使われることが多い。
一方、短期移動平均線としては5日・10日・20日などが使われる。算出法の違いにより、単純移動平均線(SimpleMoving Average SMA)、加重移動平均線(Weighted Moving Average)、指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)などが主に使用される。長期移動平均線はその傾きから大まかなトレンド趨勢を判断する。
一方、短期移動平均線では、短期的な方向性および相場の強さを判断する。しばしば複数の対象期間の異なる短期移動平均線の交差を利用して、売買シグナルとすることがある。対象期間の短い移動平均線が長期の移動平均線を下から上へと交差することを「ゴールデンクロス」と呼び、買いシグナルとされる。逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ交差することを「デッドクロス」と呼び、売りシグナルとされる。

エンベロープ

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、表記名は[Envelopes]。移動平均線の上下に一定の割合で乖離率を設定し、それを元にトレンドを判断するテクニカル指標。エンベロ-プの範囲内で値動きが行われると仮定し、上下の価格帯を反転の目安としており、ある程度乖離したあとは移動平均線へ回帰するという値幅予想の基準として使用されている。
具体的にはエンベロープの上限に価格が到達すると売りサイン、下限に価格が到達すると買いサインというものである。エンベロープの弱点としては、トレンドが強く、上昇トレンドや下降トレンドが続いてしまった場合や、エンベロ-プのラインの上限や下限付近で値動きを続ける場合に対応しづらい点。乖離率の設定幅の大小によっては、適切な判断基準となりづらくなる場合も多く、ダマシのケースとなることもしばしば見られる。乖離率の一般的な設定は上下5%前後が一つの目安となる。

オシレーター系指標(オシレーターケイシヒョウ)

相場が一方向に進み、過熱感が出てきた場合、いずれ過熱感を解消する方向に動くことが想定される。そのタイミングを見計らって売買する際に参考にするテクニカル指標のこと。投資家心理を数値化したクニカル手法とも考えられ、逆張り戦略によく使用される。オシレーターは「振り子」の意味で、振り子のように推移続けるチャートを指標化するということから、主にこのように呼ばれている。オシレーター系指標の代表的な指標としては、移動平均乖離率、サイコロジカルライン、RCI、RSI、DMI、ストキャスティックスなどがある。
オシレーター系指標の欠点は、一度トレンドが形成されると数値が上下で張り付き、指標として役立なくなることもある点。他の指標と合わせて利用すべき指標とも言える。

ギャン

ウィリアム・D・ギャンが、晩年になってその経験を相場理論としてまとめたもの。チャート論理は、「ギャン・チャート」と呼ばれており、価格と時間の概念が取り込まれている。

サポートライン

相場が下落したときに下げ止まると思われるポイント。通貨を売買する際の参考水準となる。下値支持線と呼ばれることもある。当日の安値や前日の安値など比較的単純なものを下値支持線として使用することもあれば、フィボナッチ数(Fibonacci Number、別名:黄金比)を用いてサポートラインを算出することもある。移動平均をサポートラインとして活用する投資家も多い。

ストキャスティクス

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、オシレーター系のテクニカル指標の一種。英語表記名は「Stochastics」。市場過熱度を表レRSI(Relative Strength index)と似たような指標となり、0~100%の範囲で動き、上昇すれば数値が高くなり、下がれば数値が低くなる。逆張りの取引手法となり、30%以下に下落した場合匚は買いを、70%以上に上昇した場合には売りシグナルとなる。短期的な方向性に逆らう方向にシグナルが点灯する。
主にレンジ相場での逆張りを仕掛ける時に有効とされる。このストキャスティクスは、ファースト・ストキャスティクス、スロー・ストキャスティクスの2種類に分類される。ストキャスティクスのラインは、3種類のラインで構成されており、%K、%D、SDの3種類となる。
%Kは、現在値段が過去安値をベースに過去高値に対してどの位置にあるのかというラインで、(現値一過去の最安値)/(過去の最高値一過去の最安値)×100(%)で表される。 %Dは、対象期間を纏めた現在値段が過去安値をベースに過去高値に対してどの位置にあるのかというラインで、対象期間の合計となる(現値一過去の最安値)/対象期間の合計となる(過去の最高値一過去の最安値)x100(%)で表される。
SDは、対象期間の移動平均線となっている。ファースト・ストキャスティクスは、%Kラインと%Dラインを使用し、30%以上の値で、%Kが%Dを、下から上に突き抜けたら買い、70%以下の値で、%Kが%Dを、上から下に突き抜けたら売りとなる。
スロー・ストキャスティクスは、%Dラインと%Dラインを使用し、ファースト・ストキャスティクスと同様の使用方法となる。

ダイバージェンス

値動きとテクニカル指標の動き方が逆行すること。RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系指標で表れ、トレンド転換のサインと読むこともできる。下落局面にある場合に生じるものを「強気のダイバージェンスJといい、反対に上昇局面において生じるものを「弱気のダイバージェンス」という。

チャネルライン

上昇トレンドの場合、安値同士を結んだ線がトレンドラインで、そのラインと同じ角度で高値を結んだ線をチャネルラインという。下降トレンドの場合は、高値同士を結んだ線がトレンドラインで、そのラインと同じ角度で安値を結んだ線がチャネルライン。また、そこにはさまれたゾーンを「チャネル」という。チャネルを利用して相場の行き過ぎを知ることができる。下降チャネルでは下降トレンドラインが上値抵抗線、チャネルラインが下値支持線になり、上昇チャネルでは上昇トレンドラインが下値支持線、チャネルラインが上値抵抗線になる。

ティックチャート

チャートには取得するデータの取得時間別に日足チャート、週足チャートなどがあるが、そのなかでもレートが変動するたびにチャート上に点を付けて動きを表すのがティックチャートである。レート変動を描画するチャートのため、最も敏感に市場の動きを表すといってよい。ティックチャートには期間がなく、始値、高値、安値といったものもない。よってロ-ソク足や棒チャートといった概念もなく、折れ線グラフでの表記が一般的。使途としては短期売買が中心だが、あまりに短い期間のチャートのため、方向性や強さといった一般的なチャート分析での使用には向かない。主な用途としては数十秒から数分で、相場のわずかな瞬間変動を狙って利幅取りを繰り返し細かな利益を積み上げて行くスキャルピング(Scalping)取引などで有効となる。

トレンド

値動きの方向性のこと。トレンドラインや移動平均線の方向性で判断される。トレンドラインとは、上昇基調のときであれば、安値と安値を結んだライン、下落基調の場合は高値と高値を結んだラインとなる。このライン平行移動させたものがチャネルラインと呼ばれる。トレンドラインを抜けたときがトレンドの変わり目の一つとして認識される移動平均を用いる場合は移動平均線が上向きであるか、下向きであるか、あるいは横ばいかでトレンドの方向性が判断される。移動平均線にも複数の種類があるほか、移動平均以外にも一目均衡表などトレンドを判断する分析方法は多い。

バーチャート

日々の高値・安値・始値・終値とレートの推移を表すグラフ。縦の最上部が高値、最下部が安値で、横になっている線の左横線が始値、右横線が終値を示している。

パラボリック

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、英語表記名は「parabolic」。(相対力指数:Relative Strength Index)の考案者でもあるJ.W.ワイルダーが考案した。パラボリックとは英語で「放物線の」という意味がある。SAR (ストップ・アンド・リバース・ポイント、StopAnd Reverse Point)という2本の線を描いで売買のタイミングを判断する。値動きのグラフの上に位置するSAR (ストンプ・アンド・リバース・ポイント)を価格が下から交差したときが買いサインとされる。逆に値動きのグラフの下に位置するSAR (ストップ・アンド・リバース・ポイント)を価格が上から交差したときが売りサインとされる。トレンドフォロー型のテクニカル指標とされ、大相場に強い一方、レンジ相場などトレンドがハッキリしない相場には弱いという特徴がある。

フィボナッチ

MT5に標準搭載されている罫線分析ツール。イタリアの数学者であったレオナルド・フィボナッチ(Leonardo Fibonacci、1170年ごろ-1250年ごろ)が発表した「連続した2つの数字の和がその上位数になる」というフィボナッチ数列(Fibonacci Number)をもとに、考案された指標で、相場の押しや戻りの価格を予測できる。FXでよく使われているフィボナッチ数は、0%、23.6%、38.2%、50%、61.8%、100%で、チャート上に重ねると、押しと戻りのポイントが予測できる。

ブレイクアウト

抵抗線や支持線、もみ合いなどの一定方向に向かっているトレンドラインを突き抜けて上や下に価格が放れること。今までの相場の流れから外れ、新たなトレンドが形成される兆しである。

方向性指数(ホウコウセイシスウ)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、英語表記名は「Average Directional Movement Index」トレンドの方向と大きさを測るための指数で、3本の折れ線で構成され、描画される(「+DM」「-DM」「ADX」)。「+DM」がr-DM]を上抜けした時を買い、「+DM」が「-DM」を下抜けした時を売りと考える圦売買ポイントのシグナルが明確に出やすいので、初心者でも簡単に分析ができる。

ボリンジャーバンド

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、英語表記名は「Bollinger BandsJ ジョン・ボリンジャーにより開発された。移動平均に基づいて、上下に統計的な乖離を示す標準偏差のバンドを表示させたもので、トレンドフォロー手法とオシレーター手法の双方の面を持っている。元来、2シグマを超える値動きがあったときにトレンドが発生する、とのトレンドフォロー手法が主流であった。しかし、さまざまな利用実績を経て、2シグマの乖離水準を相場の行き過ぎとして、逆張りの判断基準とする手法も人気を得ている。

モメンタム

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、英語表記名は「Momentum」。価格や出来高などの上下動の加速度が増したときに、その方向性に追随して収益を上げることを主眼としたテクニカル指標。順張り指標とも言える。求め方は極めてシンプルで、現時点の値から比較したい過去の値を差し引くことで算出される。
ゼロを基準とし、計算値がゼロを下回れば価格は下落傾向にあり、逆にゼロを上回れば、価格は上昇傾向にあると判断する。日足ベースの場合、モメンタムを測定する期間は10日間が最もポピュラーな期間となっている。当日の終値から10日前の終値を引き、移動平均のように日々算出してチャート化していく。ゼロより上に位置していたモメンタムが下に下落した時点、またはその逆が売買のタイミングとなる。モメンタムがゼロより上で、さらに上に行けば、上昇の勢いが強まっていると言え、逆にゼロより下で、さらに下に行くのであれば、下落の勢いが強まっていると言える。また、実際の価格が上昇・下落しているのにモメンタムが横ばいになってきたら、上昇、または下落の勢いが落ちてきていると判断。価格の動きとモメンタムの動きが乖離してきたら、そのトレンドはいったん止まるか、あるいは転換に向かう可能性があり、その時は逆張り指標にも変化する。

ラインチャート

終値を線によって繋げ、描かれているチャート。バーチャートやローソクなどにある高値・安値・始値はラインチャートでは表示されないので非常にシンプルなチャートになる。日本ではあまり使用しないが、世界的には一般的なチャートと言える。

レジスタンスライン

為替相場が上昇したときに上げ止まると思われるポイント。抵抗線とも呼ばれ、通貨を売り買いする際の参考水準となる。英語表記は「esistance line」。チャート上で、複数の高値を結んだトレンドラインを上値抵抗線とするのが代表的な手法として知られている。その他、当日の高値や前日の高値など比較的単純なものを上値抵抗線として使用することもあれば、フィボナッチ数(Fibonacci number、別名:黄金比)を用いて上値抵抗線を算出することもある。移動平均を上値抵抗線として活用する投資家も多い。
この場合、複数の移動平均線や、他のテクニカル指標を組み合わせて上値抵抗の強さを判断することもある。市場参加者の多くは上値抵抗線を意識して取引を行っており、同水準をめぐる攻防が為替市場における値動きの転換点となることもある。上値抵抗線を上抜けた場合、同水準が今後の下値支持線(サポート)として意識されることが多い。この場合、サポートは下落を阻止するポイントとして意識される。

ローソク足(ローソクアシ)

値動きを時間、1日などの単位に区切って始値、終値、高値、安値の四本足のうち、始値と終値の間を太い線、高値と安値の間を細い線で結んだもの。英語では、「Candle stick (キャンドルスティック)」と呼ばれている。始値よりも終値が高いローソク足は陽線(ようせん)、始値よりも終値が低いローソク足は陰線(いんせん)と呼ばれている。また、始値と終値で作られたボックス部分は実体(じったい)と呼ばれている。実体をはみ出した部分はヒゲと呼ばれている。ヒゲは2種類あり、実体より上に出ている線を上ヒゲ、実体より下に出ている線を下ヒゲと呼んでいる。上ヒゲの先端部分は高値、下ヒゲの先端部分は安値を示している。ローソク足のパターンに応じてヒゲの解釈方法は異なるものの、相場の特徴や方向性を示すものとして重宝されている。

ADX

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで。「Average Directional Movement Index」の略。RSIを開発したJ.W.ワイルダーが考案した指標で、トレンドの強さがわかる。ADXにDMI (Direction Movement Index)という指標を組み合わせて使うことが多い。ただ、ADXは通常、単純移動平均を使って計算するが、MT5に搭載されているADXは平滑移動平均を使用している。

Alligator(アリゲーター)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、ビル・ウィリアムズの関連ツール。ワニに例えられる3本のラインで構成されている。ラインが重なっているところは眠っている、ずれているところを口が開いていると考え、口があきはじめてから売買を行い、口がとじるところを取引終了と考える。

Average True Ranges(アベレージ・トゥルー・レンジ)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、米国の著名テクニカルアナリストであるJ.W.ワイルダーが考案した変動率を計るテクニカル指標。市場の不安定傾向を表示する指標で、売られすぎや買われすぎの場面で値が高くなる傾向がある。相場に動きが見られない場合は、低い値になる。

MACD(マックディー)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツール。一般的には12日と26日の平滑平均を使い、その差をMACDと呼ぶ。MACDの9日移動平均をシグナルと呼び、MACDがシグナルを上抜けば買い、MACDがシグナルを下抜ければ売り。ゼロの線のレベルを上抜け(下抜け)れば、さらに強気の乖離を意味する。

Williams' Percent Range(%R)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツール。市場が買われすぎ・売られすぎの状態を判定する分析手法。0~-20%では買われすぎ、80~100%では売られすぎと判断する。

MT5

インディケーター

テクニカル分析に用いるテクニカル指標などのこと。MT5で使用するインディケーターには、標準インディケーターである「罫線分析ツール」と「カスタムインディケーター」の2種類がある。代表的なテクニカルツールとして、RSIや移動平均線、ストキャスティクス、MACDなどの罫線分析ツールであり、各インディケーターは「パラメーター」という細かな設定が可能で、期間などの設定に加えて線の太さや色などを変えることが可能。

カスタムインディケーター

MT5の罫線分析ツールで、未分類のインジケーター。罫線分析ツールのトレンド系、オシレーター系、ボリューム系、ピル・ウィリアムズに分類される標準のインディケーター以外は、カスタムインディケーターに分類される。外部のインディケーターをインストールした場合も、こちらに格納される。メニューバーの「挿入」メニュー⇒罫線分析ツール⇒カスタムに格納されている。カスタムインディケーターはプログラムによる修正が可能となる。

グリッド

縦横目盛のこと。MT5ではチャート画面でグリッドの表示・非表示の設定ができる。デフォルトの設定ではグリッドが表示されている。

グローバル変数(グローバルヘンスウ)

英語表記は「Global Variables 」。MT5内のインディケーターやエキスパートアドバイザー(EA)スクリプトなどの各種プログラムが共通で使うパラメーターのようなもの。[ツール]メニューの「ブローバル変数」で表示でき、グローバル変数の参照の他に、追加や削除、値の変更を行うことができる。使用しているツールのプログラムの中にグローバル変数を利用するものがある場合、このメニューを選択すると、どの変数がどのような値をとっているのかを参照できる。

自動スクロール(ジドウスクロール)

MT5の機能の一種。自動スクロールを解除すると、新しいローソク足が生成され、チャートが動いても画面は閲覧している位置でとどまる。自動スクロールの設定を行うことで、チャートに変化があった場合、最新の画面まで自動的に遷移してくれる。ツールバーに表示されている緑三角マークが自動スクロール設定で、これがONになっていると、画面上に常に最新のチャートが表示される。自動スクロールをONにしておくと過去のチャートを見ようとしても自動的に今の時刻に戻ってしまうので、過去チャートを見るときはOFFにする。また、チャートが右に寄りすぎていて見づらい場合には、ツールバーのチャートシフトをONにすると、右に空きができて見やすくなる。この空き幅を変えるには、チャート画面右上にあるグレーの▼を左右にスライドする。チャートシフトは一目均衡表を利用する際に便利な機能。

スクリプト

英語表記名は「script」。インディケーターやエキスパートアドバイザー(EA)同様にMT5で動作する便利ツールで、一度だけ作動させることができる機能のこと。 MT5に標準装備されている「close」というスクリプトは、最初に建てたポジションを成行で決済するもの。ダブルクリック(もしくはドラッグ&ドロップ)して使用する。インディケーターやエキスパートアドバイザー(EA)同様にさまざまなスクリプトがネットで入手できる。

ステップ・バイ・ステップ

MT5の機能の一種。表示されているチャートを区切り毎に移動するツール。時間毎、日毎を少しづつ分析する場合などに役に立つ。メニューバーの「チャート」から「ステップ・バイ・ステップ」を選択するか、F12キーを押すと、時間足1本分のチャートが右にずれる。

出来高(デキダカ)

MT5に標準搭載されている罫線分析ツールで、売買(取引)された量のこと。 MT5では過去の出来高などが縱の線によってチャート下部に現れる。線の位置が高い場合は出来高が多い、低い場合は出来高が少ないということになる。

バックテスト

MT5の機能の一種で、インディケーターやエキスパートアドバイザー(EA)を過去の為替レートに当てはめた場合、どのような取引が行われたのか検証する方法。

ヒストリーセンター

MT5の機能の一種。MT5でバックテストなどを行う際、長期間のヒストリカルデータが必要になる。MetaQuotes社提供のデータがダウンロードできるのがツールバーの「ヒストリーセンター」という機能。またMetaQuotes社のヒストリカルデータをダウンロードすることもできる。

プロパティ

MT5の機能の一種。現在のチャートに関する設定状況が閲覧できる。ラインの色を変更したり、チャート形式を変更したり、チャートに関する内容が網羅されている。プロパティを利用すると一括で変更作業が行えるので非常に便利。

ワンクリック注文

MT5の機能の一種で、発注・決済がワンクリックでできる機能。チャート左上の通貨ペア表記の横にある「▼」をクリック、もしくはチャート上で右クリックし、One CI ick Tradingをクリックすると、ワンクリック注文の免責事項が表示されるので、左下のボックスにチェックを入れて【OK】で利用できる。

EA(イーエー)

Expert Advisor (エキスパートアドバイザー)の略で、「システムトレードを行う時に使うプログラム」を指す。 MT5 「Meta Editor」というフリーソフト上にて、作成することが可能。ネット上では世界中のトレーダーが開発したさまざまなEAが有償無償ともに数多く頒布されており、それらをインストールすることでシステムトレードに活用できる。

LiveUpdate(ライブアップデート)

MT5の機能の一種。プログラムの新バージョンの情報が即座に届き、これをインストールすることができる。ターミナルはサーバーに接続されると、プログラムの更新版の有無をチェックし、更新版が見つかると「ライブアップデート(Live Update)」というウィンドウが表示され、ユーザに更新版をダウンロードするよう促す。これらの更新ファイルのダウンロードを開始するには、「開始」ボタンをクリック。アップデートの進行状況とダウンロードされるファイルの一覧は、このウィンドウ上で確認することができる。ダウンロードが完了すると、ターミナルの新バージョンが自動的にインストールされ、再起動する。なお、このシステムは無効にすることはできない。

MQL4

Meta Quotes Languageの略語でMetaTrader4で使用されるプログラム言語。 MetaTrader4で使用する分析ツールのオリジナルスクリプトを作成することができる。搭載されている分析ツールを改良して、より使いやすくすることができたり、自身の理論に基いた完全オリジナルのインディケーターを作成することも可能。 MQLを書くための専用のエディタのことを「Meta Quotes Language Editor」と言い、エディタを使って、プログラムを書いて、「mql」ファイルを作る。コンパイル(MetaTrader4が解読できる形式に変換する)を行い、「ex4」ファイルを生成する。

Meta Quotes Language Editor

プログラム作成サポートツールとして、MT5に標準で搭載されているツール。 MQL言語を使用してツールを作成することができる。インターネット上に公開されているツールヘアクセスし、利用することや標準のツールをカスタマイズしてより使いやすくすることも可能。

Strategy Tester(テスター)

MT5の機能の一種。 MQL4で作成した自動売買プログラムのバックテストを行い、有効性を検証するためのツール。初期状態では「MACD Sample」と「Moving Average」のExpert Advisorsが搭載されており、Expert Advisorsでテストが行える。Strategy Testerを起動し、各項目を入力してスタートをクリックするとバックテストが開始される。緑のメーターがいっぱいになるまで待ち、バックテストが完了すると結果が各種項目に表示される。結果を押すことで、テストをした結果が表示され、Graphを押すと収益結果が表示される。レポートは取引の結果がレポートされる。

Visual mode

MT5の機能の一種。MT5のバックテストの設定をする際に、Visual modeにチェックを入れると、バックテスト中にチャート上で値動きが表示され、経過を観察できる機能。Visual mode欄の右のメーター上に取っ手が現れ。ドラッグするとバックテスト中のスピードが変えられる。[M]ボタンは、バックテスト中にクリックすると、一時停止する。もう一度クリックすると再び動き出す。[Skip to]ボタンは、バックテスト中にクリックすると、その右で設定した日時に移動する。

VPS

バーチャル・プライベート・サーバ(仮想専用サーバ-)。「virtual private server」の略で、仮想化されたサーバー環境をレンタルするサービスのこと。仮想化された環境とは、1台のホストコンピューターの中に、またコンピューターが「仮想的に」構築された環境を意味する。仮想化されたサーバーは、それぞれが独立したソフトウェア環境になっており、ユーザーは、この環境を1つまるごと借りることができる。
VPSは、ホスティングサーバ(レンタルサーバ)事業者のサービスの一つとしても提供されている。付与される管理者権限を使って、自分のサーバー環境の中でソフトウェアのインストールや設定変更が可能。VPSは、物理的なサーバーを一台占有する「専用サーバー」に比べて処理能力は劣るものの、構成の自由度は専用サーバーとほば変わらない。